『ブラックパンサー』監督、故チャドウィック・ボーズマンさんと交わした最後の会話
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(公開中)のメガホンを取ったライアン・クーグラー監督が、前作の主演を務めた故チャドウィック・ボーズマンさんと最後に交わした会話の内容を、マーベルの米公式ポッドキャスト番組で明かした。
【写真】亡くなる半年前、元気な姿を見せていたチャドウィックさん
チャドウィックさんは2020年8月、大腸がんのため43歳の若さで逝去。4年にわたる闘病生活を送っていたことは、ごく一部の関係者にしか知らされなかったと、チャドウィックさんに近い関係者が The Hollywood Reporter に証言している。
クーグラー監督によると、チャドウィックさんとの最後の会話は、続編の脚本を書き終えたばかりのころ。「話をしていた時、彼(チャドウィックさん)は横たわっていました。彼は妻をNDA(秘密保持契約)のトラブルになりそうな会話に巻き込みたくないから、その場から追い出そうとしていました。結局、彼女はその場に留まりました」と当時の状況を振り返る。
チャドウィックさんに続編の脚本を読ませようとしていたクーグラー監督だが、チャドウィックさんはそれを拒否。脚本にはマーベル・スタジオのチェックが入るため、チャドウィックさんはそれを阻むようなことはしたくなかったと話していたそうだが、監督は「彼は疲れ果てていて、読む気力が残っていなかったのだと思います」と告白している。他にも、チャドウィックさんは妻との結婚式について、監督と談笑していたという。
クーグラー監督がチャドウィックさんの訃報を知ったのは、最後の会話から数週間後のこと。チャドウィックさんは亡くなる約1週間前まで、がんを克服して、続編に出演できると確信していたことが明らかになっている。(編集部・倉本拓弥)