躍進続く永野芽郁、涙の熱演に注目!今夜『そして、バトンは渡された』金ローで放送
永野芽郁、田中圭、石原さとみが共演した『そして、バトンは渡された』が11日の日本テレビ系「金曜ロードショー」(よる9時~11時34分)にて放送される。永野が見せた涙の熱演など、見どころを紹介する。
【画像】永野芽郁がピアノ猛特訓!『そして、バトンは渡された』メイキング
本作は、瀬尾まいこの本屋大賞受賞作を映画化した感動のストーリー。血のつながらない親に育てられ、4回も苗字が変わった森宮優子を永野が演じ、田中や石原、岡田健史(現在は水上恒司)、大森南朋、市村正親といった豪華な顔ぶれが揃う。
血のつながらない親たちをたらい回しにさせられた森宮優子(永野)は義父・森宮さん(田中)と二人暮らし。将来のことや恋、友人たちとの関係に悩みながらも、卒業式で弾く「旅立ちの日に」のピアノの特訓に打ち込んでいる。一方、夫を何度も変えて自由奔放に生きる梨花(石原)は、泣き虫な娘のみぃたんに愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。この二つの物語が、大人たちのついた嘘や秘密が重なり合うなか、思わぬ形で交錯することになる。
本作で主演を務めた永野が演じたのは、どんなことがあっても笑顔を絶やさずにいる優子。小さい頃からのこの癖のおかげで、同級生たちから誤解を受けることもある。卒業式の合唱で伴奏を引き受けることになってしまったのも、受験を控える同級生たちの前でも笑顔を作ったことが原因。そして、優子が猛特訓するピアノこそ、本作において重要な役割を担うことになる。
劇中、優子は幼少期の頃に少しだけ習っていただけというピアノ初心者。同級生の早瀬くん(岡田)や義父の森宮さん(田中)の助けを借りながら練習をすることに。永野自身、このときまで習った経験は一切なく、撮影の3か月前から週1回のレッスンをスタートさせたという。週2回から週3回とレッスンの回数も次第に増やし、日々の練習を重ねていった。
ハイライトともいうべき卒業式のシーンは、物語の中盤に訪れる。撮影は、ピアノ初心者だった永野が特訓の成果をみせるとともに、練習中は思うように弾けなかった優子と重なり合う時間ともなった。当時を振り返って、永野は「ピアノを始めてからずっとこの撮影に向けて練習していたので、卒業式を迎えるという事が自分の中でも凄く大きなことでしたし、気は張っていたんですけど、いろいろなお芝居をしてきた今までとはまた違う、記憶に残るシーンになりました」と振り返る。
卒業式のシーンは2日間にわたって行われ、体育館には300人のエキストラが集まった。この場面は、優子にとっての晴れの舞台である以上に、さまざまな人が居合わせる重要な一幕でもあり、涙を誘う本作を観るうえでは見逃せない注目ポイントだ。好演を見せた永野は今作で、第45回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した。
そんな永野は最近でも主演映画『マイ・ブロークン・マリコ』で存在感を発揮。突然この世から去った親友のマリコ(奈緒)の遺骨を胸に、弔いの旅に出る会社員のシイノトモヨを演じた。中学生から喫煙しているという設定で、透明感あふれるイメージを覆す新境地に挑んだ。撮影の4か月前からニコチン・タールなどの有害物質が入っていないタバコを吸い始めるなど、ここでも気合の入った役づくりで作品の臨んだという。
今後も、イヤミスの女王とも称される湊かなえの同名小説を映画化した『母性』(11月23日公開)を控える永野。本作では、ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」で名コンビぶりを発揮した戸田恵梨香と共演。正反対ともいえる役どころとなる母娘役で再共演を果たし、表現力の幅の広さを感じさせる演技を見ることができる。(編集部・大内啓輔)