宮崎あおい、歌って踊れる「音楽センス」を熱望
宮崎あおいが24日、都内で行われたアニメーション映画『かがみの孤城』(12月23日公開)のプレミアイベントに登壇。物語の設定にちなみ「一つだけ願いを叶えられるとしたら?」と質問が飛ぶと、「抜群の音楽センスが欲しい」と熱望した。この日は、當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、梶裕貴、原恵一監督も来場した(宮崎あおいの「崎」は「たつさき」が正式表記)。
本作は、直木賞作家・辻村深月による累計発行部数160万部を突破した本屋大賞受賞作を劇場アニメ化。学校に居場所を見つけられない少女・こころ(當真)は、鏡の中の不思議な世界に迷い込み、6人の中学生たちと出会う。そして、「城に隠された鍵を見つけたらどんな願いでもかなえる」と告げるオオカミさま(芦田愛菜)の言葉に従い、鍵探しをはじめる。
こころを見守るフリースクールの喜多嶋先生役の宮崎は、「梶さんと同じ85年生まれなんですが、今日は若いキャストの方がとても多いので、お母さんのような気持ちで参加させていただいております」とはにかみ。若手キャストがトークを繰り広げると、梶も「どこか父親みたいな、『みんな頑張れ』『いいお話だぞ』と思いながら聞き入ってしまいました」と柔らかい表情をのぞかせた。
物語の設定にちなみ、「一つだけ願いを叶えられるとしたら?」と質問が飛ぶと、宮崎は「抜群の音楽センスが欲しいです。どんな楽器でも弾けて、どのお歌でも歌えて、プラス踊れちゃうみたいな。人生楽しそうだな。音楽にのってるのって幸せそうだなと思うので、欲しいと思います」と熱望。現在は「ゼロに等しい」そうで、「ぜひレベルアップしていきたいなと思います」と力を込めた。
アフレコも振り返る宮崎は、「以前ご一緒させていただいたときも今回も、的確に道を照らしてくれて、違っていれば直してくれて、『それでいいんだよ』と背中を支えてくださる方なので、今回も監督の迷いのなさに支えられて、楽しくお仕事をさせていただきました」と原監督に感謝。
これまでに原監督の作品『カラフル』(2010)、『はじまりのみち』(2013)で声優やナレーションを担当している宮崎からの言葉に、原監督は「光栄です」と感激の面持ちを見せる。一方、『カラフル』では「収録時間を半日くらい予定していたんですけど、2時間くらいで終わっちゃったんですよ。文句の付けどころがないというか、修正を伝えればすぐに対応してくれて。今回も理解度が高いし、微妙な調整もすぐしてくれるので、予定よりずいぶん早く終わって」とその手腕を褒めつつも、「敗北感みたいなのを感じる」と本音を吐露して会場の笑いを誘った。(錦怜那)