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18歳になった鈴木福、将来の夢は「スーパー俳優」

高校3年生の鈴木福
高校3年生の鈴木福

 ディズニー・アニメーション最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(公開中)で日本版声優を務めた俳優の鈴木福(18)。「将来やりたいことがあったら、今、目の前のことを頑張りなさい」という両親の教えを胸に、夢の一つだった念願のディズニー声優を射止めた鈴木が、本作への熱い思いと共に、仕事と学業を両立させることの難しさ、さらにはこれから目指すべく理想の俳優像について真摯に語った。

【動画】鈴木福が吹き替え!『ストレンジ・ワールド』本編映像

 『ベイマックス』のドン・ホール監督が手がけた本作は、親子3世代にわたる一家が、不思議な世界で悪戦苦闘するアドベンチャー。冒険家の父親が行方不明になってから冒険嫌いになった主人公・サーチャー(声:原田泰造)は、豊かな国アヴァロニアで愛する息子・イーサン(声:鈴木)と妻と共に農夫として幸せに暮らしていた。だがある時、生活のエネルギー源である植物・パンドが絶滅寸前の危機に陥ってしまう。この危機を救うため、サーチャーたちは地底にある“もうひとつの世界<ストレンジ・ワールド>”へと向かう。

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念願のディズニー声優に初挑戦

鈴木福

 冒険嫌いの父・サーチャーとは対照的に、好奇心旺盛な息子・イーサンの声を担当した鈴木。「共感する部分がとても多く、大好きなキャラクターですね。『なんでもやってみよう!』というチャレンジ精神や、誰とでもすぐに仲良しになれるところはすごく似ていると思いました。ただ、あの決断力にはちょっと憧れますね。僕はどちらかというと優柔不断なので……」と笑顔で語る。

 物心ついたときからディズニー作品のファンだったという鈴木にとって、本作の吹き替えはまさに念願。最初は不安もあったようだが、「自分が心配していたよりもうまくできたと思います」と手応え十分。「もちろん反省点もたくさんありますが、そこも含めて、18歳というこのタイミングで経験ができたことがとてもうれしかった」と感慨深げだ。さらに俳優業との違いについても、「役者は監督からの指示以外は自由に表現できる部分もありますが、特に今回の吹き替えは、英語版のオリジナルがあって、それに合わせなければならないので、制限も厳しく、自分で決められる部分がほとんどなかった」と述懐した。

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 それでも「だんだんコツがわかってきて、キャラクターとの合わせ方もつかめてきたのは大きな収穫ですね。“幽体離脱”というか、自分をキャラクターに飛ばし、中に入って一緒に感情を動かす、みたいな感覚がすごく面白くて。俳優業とは違ったアプローチが発見できたので、またチャンスがあったらぜひ挑戦してみたいです!」と声を弾ませた。

「何でも楽しめ」両親の言葉がポジティブにしてくれる

鈴木福

 現状に満足しない好奇心旺盛なイーサン同様、鈴木自身も、小さな頃から俳優と学業を両立させながら、つねに新しいことにトライし続けるチャレンジャーだ。18歳になった今もモチベーションを保ち続けられる秘訣は何なのか?

 「学業との両立は大変じゃないと言ったら嘘になりますが、小学1年生の頃から続けているので、むしろ両立することは当たり前になっているところはありますね。でも、年を重ねるごとに視野が広がり、やらなければいけないこと、考えなければいけないことが増えてきて、『両立は大変』と感じることが増えていることは確か」と思いを吐露する。

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 ただ、そんなときに鈴木の心を支え、ポジティブにしてくれるのが、「何でも全力で楽しみなさい」という両親の言葉だと言う。「やりたいことはとことん楽しんでやること。両親から受け継いだこの精神は大きな支えになっています。『将来やりたいことがあったら、まずは今、目の前のことを頑張りなさい』ということもよく言われてきましたが、一つ一つのお仕事を全力で楽しむことができているのも、この教えがあったからこそ。人間なので時には嫌なこともありますが、そういう時も『将来、いいことに絶対つながる』と信じて頑張ることができました。今回の声優のお仕事も、途中でリタイアしていたらたどり着けなかったわけですからね」

 鈴木の「やりたいことリスト」の一つだったという、ディズニー声優は実現できた。そのほかリストの中にどんなことが含まれているのか。「まずは、子供のころからの夢だった仮面ライダーはやりたいです!」と目を輝かせる鈴木。「あとは『あなたの職業は何ですか?』と聞かれたときに、胸を張って『俳優です』と言えるようになりたい。もちろん、いろんな番組に出て、いろんな方と出会って、もっと視野を広げたいという思いもありますが、軸はあくまでも俳優でありたいと思っています。あとはそうですね、たくさん尊敬する先輩方がいらっしゃるので、そういった方々のいいところを吸収して“スーパー俳優”になること……ですかね(笑)」

 鈴木福、18歳の高校3年生。人々の心を癒やしてくれたあのあどけない少年が、今、大人の俳優に向かって一歩一歩、成長という名の階段を上っている。その足取りを静かに見守っていきたい。(取材・文:坂田正樹)

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