ロック様が世界中で愛される理由は?『ブラックアダム』楠大典&榎木淳弥が持論展開
ロック様ことドウェイン・ジョンソンが最恐アンチヒーローを演じるDC映画『ブラックアダム』(全国公開中)で日本版声優を務めた楠大典と榎木淳弥が、11月25日から27日まで千葉・幕張メッセにて開催された「東京コミコン2022」でインタビューに応じ、ヒーローに声を当てた心境や、ドウェインが世界中で愛される理由について語った。
【動画】楠大典&榎木淳弥の声入り!『ブラックアダム』特別映像
『ブラックアダム』は、5,000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム(ドウェイン)が、スーパーヒーロー軍団JSAとし烈な戦いを繰り広げるアクション。ドウェインの吹き替えでおなじみの楠はタイトルロールのブラックアダム、榎木はJSAのルーキーで巨大化する能力を持つアトム・スマッシャー(ノア・センティネオ)の吹き替えを担当した。
幼少期からスーパーマンの活躍を見てきた楠は、スーパーヒーローを演じることが大きな目標だったという。「声優としてなら叶うのではないかと思っていました。初めはスーパーマン役に挑戦したくて、それを目標にしていたのですが、ドウェイン・ジョンソンさんの声を担当させていただくようになり、『ブラックアダム』の話題が浮上してから、誰がやるんだろう? と気になってしまって……(笑)。ブラックアダム役に向けて一生懸命やってきました」
一方の榎木は、マーベル映画『スパイダーマン』シリーズで主人公ピーター・パーカーの吹き替えを担当するなどスーパーヒーローとは縁が深い。マーベル&DCでヒーローに声を当てることになり、「やはり嬉しかったですね。一生懸命やらせていただこうという気持ちになりました」と気合十分。「アトム・スマッシャーはルーキーと聞いていたので、収録するまで明るい感じなのかなと思っていましたが、映像を観ると少しのんびりとした感じもあったんです。(スパイダーマンとは)一味違った、新しいヒーローを演じることができて楽しかったです」と目を輝かせた。
もともとプロレスラー“ザ・ロック”として不動の人気を獲得していたドウェインは、役者として映画業界に進出後も次々とヒット作を連発。ハリウッドでも愛される男として、世界中から支持されている。
ドウェインがここまで愛されている理由について、楠は「ドウェインさんは本当に優しい方なんです。自分が担当した映画も含めて、彼の作品をたくさん観ているのですが、お父さん役を見ると本当にいい人オーラが滲み出ている演技で、男性はもちろん、女性も魅了されるのだと思います。本作もアンチヒーローですが、子供を助けたり、本当の極悪ではないんです」と持論を展開する。
プロレスが大好きだという榎木も「子供の頃はプロレスラーになりたくて、ドウェインさんのことはWWF時代から観ていたので、逆に俳優をやっていることが不思議です」と続くと、「肉体美がすごいところも愛される理由なのかなと思います。『ブラックアダム』では彼を背中から撮るショットが登場しますが、肩の筋肉の大きさが本当にすごいんです」と鍛え抜かれたドウェインの肉体を絶賛した。
あらゆる物を破壊するブラックアダムと、彼を止めるべく立ち上がるJSAのメンバーたちによるド派手なヒーローバトルが魅力の本作。楠は「配信を待つより、劇場に足を運んで大スクリーンで観た方が絶対にいいと改めて思います。ドウェインさんのアンチヒーロー感を大画面で堪能していただきたいです」と猛プッシュすると、榎木も「工夫されたアクションシーンがすごく面白い。ブラックアダムが戦う部分で少しスローモーションになったり、音楽に合わせて戦うシーンもあるので、いい音響設備が備わった劇場で音楽やセリフを聞いていただくと、より楽しめると思います」とアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)