菊池風磨、岸優太、藤ヶ谷太輔…クズ男役で光るジャニーズの魅力
菊池風磨、岸優太、藤ヶ谷太輔など、映画やドラマで一癖も二癖もあるクズ男を演じるジャニーズたちの活躍に注目してみたい。
10月14日に公開された『もっと超越した所へ。』では、菊池風磨(Sexy Zone)がヒモ男を好演。ダメな男性と交際する4人の女性たちが幸せになりたいと願いながらもがき続ける姿を痛快に描く同作に、菊池は『劇場版 仮面ティーチャー』(2014)以来、約8年ぶりに映画出演。真知子(前田敦子)の彼氏で、ライブ映像などを配信するストリーマーの怜人にふんした。甘え上手で束縛好き、弱さをみせるクズ男という役どころだ。劇中では、ときおり優しい顔を見せては、真知子が惹かれるのも納得のヒモ男っぷりを発揮している。
来年1月期に放送の深夜ドラマ「すきすきワンワン!」(日本テレビのシンドラ枠)では岸優太(King & Prince)がクズ男の主人公に。夢もなく、欲もない人生諦めモードの岸ふんする雪井炬太郎は、昔飼っていた最愛の犬と再会し、愛し愛されながら成長していく。元飼い犬のてんだと名乗る謎の男・木ノ宮を拒もうとする炬太郎だが、強すぎるスキンシップに次第に心奪われていき……クズ男から変化いく主人公を演じる岸の演技を感動のストーリーとともに見ることができそう。
そして、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が主演を務める映画『そして僕は途方に暮れる』が来年1月13日より公開。映画『愛の渦』『娼年』などの三浦大輔が作・演出を務めた舞台作品の映画化で、三浦とともに藤ヶ谷が続投。藤ヶ谷が演じるのは、あらゆる人間関係から逃げて逃げまくる自堕落なフリーターの菅原裕一。あらゆるツテを辿って知り合いの家を渡り歩くが、つまらないことでバツが悪くなり、その場を逃げ出す。ついには苫小牧の実家へ辿り着くが、母とも気まずくなり、家出してしまう。
そんな裕一が行き場をなくし、雪降る街で途方に暮れるなかで偶然現れるのが、10年前に家族から逃げていった豊川悦司ふんする父の浩二。藤ヶ谷は「とにかくテイク数を重ねたので、モニターに映る自分を見たときに、こんな表情や芝居をしていたんだなぁと感じ、新しい一面を監督に引き出していただけなと思いました」とイベントで語っており、堂々たるクズ男っぷりに期待が高まる。
ほかにも、現在放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」では、ヒロインの舞(福原遥)の兄・岩倉悠人を横山裕が演じている。朝ドラといえばダメな兄という存在がしばしば登場するが、横山ふんする悠人も何やら問題を引き起こしそうな雰囲気がプンプン。小さい頃から、早く町から抜け出して大金を稼ぎたいという野心を持つ悠人は、家族も知らないうちに会社を辞め、投資で生計を立てている様子。クセ強めな様子から、今後の展開に大きく絡んできそうだ。(編集部・大内啓輔)