『ハムナプトラ』俳優が272キロの肥満男を演じた映画、1館当たり興収で今年最大のヒット
全米ボックスオフィス考
先週末(12月9日~12月11日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベル映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が興行収入1,123万4,702ドル(約16億円)で5週連続となる首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル140円計算)
【動画】『ハムナプトラ』俳優が激変…『ザ・ホエール(原題)』海外版予告編
累計興収は4億994万5,480ドル(約574億円)となり、同じくマーベルの『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の最終興収(4億1,133万1,607ドル・約576億円)を抜いて、今年2位のヒット作となるのは時間の問題。ちなみに、現時点で今年1番のヒットとなっているのは、『トップガン マーヴェリック』で興収7億1,852万6,609ドル(約1,006億円)だ。
先週末は、今週末に迫った超大作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開を警戒し、各スタジオは大きな規模で新作を公開することがなかった。そのため1位から5位までが前回と同じという、変動の少ないランキングになっている。
6館で限定公開された『ザ・ホエール(原題) / The Whale』は14位にランクイン。1館当たりの興収は6万ドル(約840万円)で、これは今年最高の記録だ。ここまで記録を保持してきた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は配給のA24にとって最大のヒット作となっており、『ザ・ホエール(原題)』の健闘にも期待がかかる。『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザーが体重272キロの男を演じた同作は、長いことハリウッドの表舞台から姿を消していた彼のカムバック作として注目されている。『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンを取った。(編集部・市川遥)
12月9日~12月11日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
2(2)『バイオレント・ナイト』
3(3)『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
4(4)『ザ・メニュー』
5(5)『ディヴォーション(原題) / Devotion』
6(7)『ブラックアダム』
7(8)『フェイブルマンズ』
8(初)『METライブビューイング2022-23/ケヴィン・プッツ《めぐりあう時間たち》』
9(6)『アイ・ハード・ザ・ベルズ(原題) / I Heard the Bells』
10(21)『スポイラー・アラート(原題) / Spoiler Alert』