声優・内田真礼『アバター』新作で弟・雄馬と共演「違和感ないので、ご心配なく」
15日、声優の東地宏樹、小松由佳、内田真礼が、丸の内ピカデリーで行われたジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の吹き替え版完成披露試写会に出席し、本作の手応えを語った。
大ヒット映画『アバター』(2009)の約13年ぶりの続編となる本作は、神秘の星パンドラの海を主な舞台に、前作で人類に反旗を翻した元海兵隊員ジェイクと、彼の妻となった先住民族ナヴィの女性ネイティリが、彼らの子供たちと共に再び侵攻してきた人類に立ち向かうアドベンチャー大作。吹き替え版では、東地がジェイク(サム・ワーシントン)、小松がネイティリ(ゾーイ・サルダナ)、内田が海の部族・トノワリ一家の長女ツィレヤ(ベイリー・バス)の声を担当している。
上映前にステージに立った東地は「今ここにいらっしゃる方は、本当に運がいい方たち。宝くじに当たったくらいのことだと思います。これから映画が公開されることになりますが、お正月からヒット間違いなしだと思います。ですから、誰よりも先に観られたと誇りに思っていただけたら」と呼びかけた。
さらに小松が「わたしも早く吹き替えで全編を観たい! 本当に皆さんがうらやましいです。とにかく体感してください。3Dで観られるのは本当にうらやましいです」と続けると、内田も「この大きなスクリーンで観ていただけるということで、本当に楽しく、面白い体験をしていただけると思います。何とぞ楽しんでください」と呼びかけた。
前作で数々の苦難を乗り越えたジェイクとネイティリは、本作では家族に。東地は「ジェイクの場合、半分人間というか。人間がアバターとなって、そうした中でネイティリとの間に子供ができたということがうれしかったですね」と笑顔。小松も「わたしもうれしいです。ただバイリンガル家族なので、やはり(前作から)10年以上たって、わたしはどこまで人間の言葉が話せるようになっているのか。そして、どれくらいなまりが残っているのかというのが吹き替え版の悩みでした。音響監督さんと相談しながら、いいあんばいを探っていきました」と振り返った。
一方、シリーズ初参加となった内田は「オーディションの時にちょこっとだけ映像を観て、テープで録ったんですが、それだけでもドキドキして。なんとかして出たいなと思っていたので、受かりましたと言われた時は本当にうれしかったですね」と述懐。劇中では『アバター』の名セリフ「I See You」というセリフを言うことになり、「このセリフはディレクターさんと何度も話し合って録ったんですが、本当に大事にしましたね。緊張はしましたが、すてきな映像になっているので、早く観ていただきたいです」と観客に呼びかけた。
本作には、内田の実弟で声優の内田雄馬も、サリー家の養子スパイダー役で参加。「スパイダー役の声優に弟の雄馬がいるんですが。わたしも声を聞かせていただいたんですが、まったく違和感がないので、ご心配なくという感じです」と姉目線で語り、会場を沸かせると、「きょうだいがしゃべっている感じにはなっておりませんし、ちゃんとキャラクターになっておりますので」と笑顔で付け加えた。
会場では、キリ(シガーニー・ウィーヴァー)の声を担当した早見沙織のビデオメッセージも寄せられ、早見は「前作でグレース博士を演じたシガーニー・ウィーヴァーさんが14歳を演じているということで、大きな話題となっておりますが、わたしもシガーニーさんのパワーに負けないように一生懸命お芝居させていただきましたので、ぜひご注目ください」とコメント。
続いて、キャメロン監督から「声優の皆さん、この映画に参加してくれて本当にありがとうございます。すばらしい声優の皆さんと一緒に今日という日を祝うことができず残念です。ぜひこの映画を3Dの吹き替え版でご覧ください」というビデオメッセージも上映され、東地は「本当は(監督が来日したジャパンプレミアから)延泊していただいて、ここにも来ていただけたら良かったんですが。でも今日のためにメッセージをいただけて本当にうれしいです」と笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は12月16日より全国公開