小栗旬「鎌倉殿の13人」最終回放送に「不安と期待でいっぱい」
俳優の小栗旬が18日、鎌倉女子大学・岩瀬キャンパスで行われた大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（NHK総合ほか）の会見に登壇し、いよいよこの日最終回を迎える心境を語った。この日は共演の小池栄子、坂口健太郎、宮澤エマ、菊地凛子、山本耕史、宮沢りえも出席した。
三谷幸喜が脚本を担当した大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、鎌倉時代を舞台に、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時（小栗旬）が、鎌倉幕府初代将軍となった源頼朝（大泉洋）にすべてを学び、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていく物語。1月9日より放送され、12月18日に最終回を迎える。最終回当日に行われた本イベントは、舞台となった鎌倉市にある鎌倉女子大学・岩瀬キャンパスで実施。キャスト陣のトークショーと、最終回を鑑賞することのできるグランドフィナーレイベントが行われる。
イベント前に実施された会見に出席した小栗は「最終回がどうなるのか、楽しみにしてくださる方がたくさんいて。その方に受け止めていただけるラストになったのか、不安と期待でいっぱいです」と晴れやかな表情。さらに「最終回は数日前に観たんですが、すごい最終回になっていました。一緒に作ってきた（チーフ演出の）吉田照幸が、すばらしい最終回を作るためのディレクションをしてくれたし、ある種、集大成という感じになっていて。今までつむいできたものの最終的な着地点になったなと思いました」とコメント。「オープニングにはアッと驚く仕掛けがあるので、そこは楽しみにしていただきたいと思います」と付け加えた。
本作で義時の長男・泰時を演じた坂口について「最初に坂口くんが息子役と聞いて、（年が）8つしか離れてないので大丈夫かな？ と思ったけど、坂口くんという俳優のキャラクターもひっくるめて、現場のあり方なども含めて、彼が息子役でいてくれて良かったな」としみじみ。「ただ手前味噌になるんですが、おまえは俺のバーターで出てるからね」とジョークを飛ばして登壇者は大笑い。それには宮沢も「良かったね」とちゃかしてみせる一幕もあった。
そんな中、坂口は「小栗さんとは初共演なんですね。同じ事務所ではあるんですが、あまりプライベートで一緒に過ごすこともなかったので。ただ親子役ということで、カメラがまわってないところでも、ご飯を食べながら作品の話を共有したりしました」と述懐。「小栗さんの大きさというか、人として持っているものを垣間見れたというのがあったので、それは糧になりましたね」としみじみ語った。（取材・文：壬生智裕）