今夜「相棒」“5代目”亀山薫初の元日SP 右京の因縁の相手が再登場
人気刑事ドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)の元日スペシャル「大金塊」が、1日夜9時から放送される。警視庁特命係の警部・杉下右京(水谷豊)の“5代目”相棒として復帰した亀山薫(寺脇康文)にとって初となるスペシャル放送では、金塊盗難予告を巡り、特命係と探偵団の頭脳戦が繰り広げられる。
全国の美術館で窃盗が相次ぎ、広域重要指定になっていた事件が、窃盗団を一網打尽にしたことで解決された。しかし、解決に貢献したのが“捜査権のない民間の探偵社”ということで、警察上層部は怒り心頭。お灸を据える意味で、「熟年探偵団」と名乗る三人組を建造物侵入の容疑で逮捕する。執行猶予付判決を受けたのは、大門寺(斉木しげる)、串田(佐藤B作)、野崎(井上肇)の熟年トリオ。しかし、趣味で探偵をし、いくつかの事件を解決に導いてきたという彼らに悪びれる様子はなかった。
そんな中、政界に多大な影響力を持つ大物衆議院議員・袴田茂昭(片岡孝太郎)の屋敷に、「邸内の金塊を盗む」という不穏な予告状が届く。袴田は一年前、右京に殺人教唆の罪を暴かれそうになるも、当時の秘書に罪をなすりつけることで逮捕起訴を免れた、曰く付きの人物。警察に介入されたくない袴田は、後継者として修行をさせている息子・茂斗(森崎ウィン)を通じて、「熟年探偵団」に捜査を依頼。家格を重んじ、茂斗の将来に並々ならぬ執着を見せる妻・虹子(いしのようこ)の手前、トラブルを大きくしたくない裏事情があった。
一方、探偵団に興味を持った右京と薫は事務所を訪問すると、そこには茂斗の姿が。双方をマークすることにした特命係は、依頼を受けて袴田家を訪れていた探偵団に乗じて、邸内に入り込む。右京と因縁のある袴田は、姿を見るなり追い払おうとするが、探偵団と同行していた若い女性・寧々(茅島みずき)の機転で同席を許される。実は彼女こそ、探偵団のブレーンで、鋭い推理力と観察眼を持つ才媛だった。行き掛かり上、特命係と寧々率いる探偵団は、金塊盗難予告の捜査で競うことになる。
右京の因縁の相手である袴田は、昨年の元日スペシャル「二人」以来の再登場。演じる片岡も、約1年ぶりにシリーズ帰還を果たした。また、ゲスト出演者の森崎、茅島、佐藤はシリーズ初出演となる。(編集部・倉本拓弥)