桐谷健太、森田剛と切磋琢磨 20年ぶりドラマ共演に感慨
桐谷健太と森田剛が14日、都内で行われた連続ドラマ「インフォーマ」の制作発表会&第1話試写会に出席し、「ランチの女王」(2002・フジテレビ系)以来およそ20年ぶりとなるドラマ共演に感激の表情を見せた。この日は共演の佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、総監督の藤井道人、原作・監修の沖田臥竜も来場した。
2023年1月期ドラマとして、木曜深夜のカンテレローカルドラマ枠「EDGE」で放送される本作。裏社会・政治・芸能など、あらゆる情報に精通する“インフォーマ”木原慶次郎(桐谷)とゴシップ週刊誌「タイムズ」の記者・三島寛治(佐野)が、謎の連続殺人事件を追うクライムサスペンスで、桐谷の連続ドラマ単独主演は本作が初となる。
第1話の上映後、観客の前に登場した桐谷は「劇薬のようなドラマができあがりました。今日は楽しんでください」とあいさつすると、佐野も「自分の表現の人生においても、とても貴重な経験をさせていただきました」と続く。
昨年夏に行われた撮影について、桐谷は「現場は本当に楽しかった。本当に毎日が祭りに行くような感じで、とにかく刺激的で疲れなかったです」と笑顔。一方で、森田が「僕が知る限り、床とかでちょっと寝ていました」とツッコミを入れるも、桐谷は「記憶にないですね……。でも僕、休むのが上手なんです。みんなが見てないところでシャキッと。その分、疲れませんでした」と笑顔を見せた。
桐谷と森田は、「ランチの女王」以来およそ20年ぶりの共演。森田演じる不良少年に、桐谷ふんするキャラクターがボコボコにされる関係性だった当時を振り返る桐谷は、「20年前ご一緒した時は、カットが変わったらボコボコにされて、寝転がっているというシーンだったんですけど、今回は一緒に切磋琢磨してさせていただいて。めちゃくちゃ感慨深いです」としみじみ。
しかし、本作のテーマとなった「情報」についてトークテーマが及んだ際、森田が「僕はあまり情報というのを意識していなくて……。もともと疎いというのもありますし、自分が感じたこと、経験したことがすべてという気もして、そこまで考えていない。だから、桐谷さんとも佐野さんとも思い出がないんですよね……」とぶっちゃけると、桐谷は「え、うそ?」と心底驚いた様子を見せる。
続けて、森田が「これを俺たちは話したぜ! ということもないじゃないですか。だから、(桐谷が)20年前の昔話をすごい熱量で話してくれるし、佐野くんが初めましての時に弁当を食べていたとか、そういうことだと思います」と補足。「単純に片思いみたいなものだったということは?」と再確認をすると、「そういうことはないです」とキッパリ。「昔の話をいまだに、この間あったかのような熱量で話してくれてめちゃくちゃうれしかったです」とその真意を明かすと、桐谷も納得した様子で「俺も同じ気持ちです」と力強く語った。
藤井総監督は「情報というのはデータであって、それを判断するのは森田さんが言う通り、自分の目で判断するものだと思う。だから自分たちも当てずっぽうではやらない」ということを心がけたと明かす。さらに、「例えば第1話を観てくださるとわかると思いますが、(東京・新宿西口の)ヨドバシカメラの裏で人を燃やすシーンができるとは思わないじゃないですか。でも、できちゃうんですよね」と続けると、「それは、できないだろうという情報があるからできないと思ってしまうんですけど、チームのみんなが丁寧にやれば、作品の意図をわかってくれれば、撮影はゴールに向かう。(劇中シーンで)スタントマンが本当に車に轢かれるところもそうなんですけど、そこに対する情報を扱う上では、僕たちが入念に準備することが大事なのかなと思いました」と振り返った。
主演ドラマについて「最高に熱くて、超刺激的な夏になりました」とまとめた桐谷は、「連ドラ単独初主演でしたが、覚醒の作品になったと自負しております。ひとりでも多くの人に観ていただきたいですし、心に刺さるものがあると思うので、たくさんの方に観ていただきたいと思います」と観客にメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「インフォーマ」は1月19日より毎週木曜深夜0時25分~放送