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「舞いあがれ!」めぐみを演じる永作博美の心震わす熱演に感動!

(C) NHK

 連続テレビ小説「舞いあがれ!」が16週に突入。そこで強い存在感を放ったのが、母のめぐみを演じる永作博美の演技だ。制作統括を務めるチーフ・プロデューサーの熊野律時が、永作の役者としての魅力や、その演技が本ドラマに与える影響などについて語った。

【画像】“めぐみ”永作博美の変化にも注目

 連続テレビ小説の第107作となる「舞いあがれ!」は、ものづくりの町・東大阪や五島列島でさまざまな人との絆を深めた舞が、空への夢に向かっていく姿を描く物語。前週で舞は、父の浩太(高橋克典)の後を継いでIWAKURAの社長となった母のめぐみ(永作)ととともに、会社再建のために働くことを決意した。

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 会社の再建に取り組んでいた夫が亡くなり、舞とともに会社の立て直しに取り組むめぐみ。夫を亡くして疲弊していた姿から一転、環境の変化に翻弄される家族や従業員を思いやりつつも、力強いリーダーシップで会社を引っ張っていく姿を見せる。熊野はめぐみを演じる永作について「何回見ても泣いてしまう。何度見ても心を震わせられる」とその演技を絶賛する。

 「永作さんに『ぜひ』ということで、めぐみの役をお願いしたのも、この展開があったから」と明かす熊野。この展開でめぐみをどう演じるかが、当初から重要なポイントであったということで「朝ドラのヒロインのお母さんが、ここまで人生の転換期を迎えるというのは、過去の作品を見てもなかなかない。母親としての愛情を持ちながら経営者として会社を担っていくわけです。舞がいて、いろんな決断をするなかで、自分も家族と会社の真ん中に立ってなんらかの決断をしていかないとならない」と役割を説明する。

 「舞も人生のうねりの中で、自分の先輩であり、母親であるめぐみが様々な困難にどう立ち向かっていくのか、その背中を見ています。辛いことがあっても、歯を食いしばって娘と一緒に前に向かっていくめぐみを演じた永作さんのお芝居が本当に素晴らしい。登場人物たちが、荒波をどう生きていくかを描くのは大事で、すごく共感できるものになったと思います。こういうめぐみさんを描きたかった。永作さんに演じていただいて本当に良かった」と力を込める。

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 めぐみはIWAKURAの新規の仕事を獲得しようと、舞とともにアイデアを凝らす。時には営業に出て、客に啖呵を切るかような迫力で自身の主張をぶつけるシーンも出てくる。熊野は「めぐみさんも五島からばんばの反対を押し切って出てきた。ばんばの娘ですし、たくましさがある。そこが垣間見えるように」とこれらのシーンを挿入した経緯を紹介。そんなたくましいめぐみを描く過程で、東大阪などで実際に100件を超える工場を取材した経験も役に立ったという。

 そんな取材中に得た女性社長像を重ねてめぐみ像を構築していった。「町工場の取材をしていくと、いくつか実際にこのドラマのような話もあったんです。女性経営者が奮起して町工場を建て直すというような話を聞けました。女性の方で、こういった世界で生き残っていくような人はエネルギーがすごい。個性的で新しいことをやっていこうというパワーを持っている。取材していてそこに圧倒されました」。そんなリアリティーあるめぐみの姿に改めて「これまでの朝ドラのお母さんたちとは違っています。そこは狙ってやっているんです」と話し、笑顔を見せた。(取材・文:名鹿祥史)

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