特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」原田泰造、三山凌輝、菊地凛子ら出演 3月に放送
特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」の制作が開始され、3月24日NHK総合にてよる10時~11時13分に放送されることが決定した。
【画像】「生理のおじさんとその娘」三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)も出演!
本作は、“生理のおじさん”として有名人になってしまった生理用品メーカーの情熱的な広報マン・光橋幸男と、その娘・花の、ある炎上事件をきっかけとした親子げんかと仲直りの記録を描く。
主人公・幸男役を原田泰造、幸男の娘・花役を上坂樹里、花の弟・光橋嵐役を齋藤潤、幸男の部下・橘正樹役を三山凌輝、情報番組で幸男と真っ向からぶつかる北城うらら役を菊地凛子が担い、語りを麻生久美子が担当する。
「恋せぬふたり」などで知られる脚本の吉田恵里香は、「わたしは生理が近づくと、とにかく眠くて食欲が増します。気が沈み、仕事の効率も悪くなります。でも症状は比較的軽い方だと思います。思いますと言ったのは、生理について周りと深く話したことがないからです。最近は随分変わりましたが『生理について大っぴらに話してはいけない』というルールが、世の中にはまだあります。語られないことで奪われる健康・知識・配慮や優しさが絶対あるのに……。本作の主人公・光橋幸男は“生理のおじさん”として活動することで、そのルールをぶち破ろうとする男です。幸男は生理の当事者ではありません。幸男を含めて、この世界には生理が来ない人たちがたくさんいます。でも生理に関係のない人は誰一人いません。生理が来ても来なくても、全ての人がきちんと知識を得て、自分事にすることで変わる世界がたしかにある。そんな思いを込めたドラマです」と語っている。
原田は、「今回演じる幸男という役は、娘と息子を男手ひとつで育てるサラリーマン。子どもを愛する親としての在り方と、生理にまつわる正しい知識を広める活動に力を入れていく間で生まれる葛藤は、たくさんの方々にも共感いただけると思います。僕はこれまで、生理についてそこまで深く考えたことがなかったのですが、今回この作品を通して、なぜもっと早く向き合ってこなかったのかいろいろと反省することだらけでした。ぜひ、たくさんの男性にも観てもらいたいドラマです! ご期待ください!」とコメントを寄せている。
上坂は、「“生理のおじさんの娘”という役があると初めて知ったとき、どれだけ変わった家族で、どんな子なんだろうと想像もつきませんでした。ですが、台本を読んだり、監督やプロデューサーの方々と話したりする中で、光橋家の日常や言動にわたし自身もたくさんのことを学び、勇気をもらいました。わたしが演じる花は、素直になれず、頑固なところもありますが、本当は家族思いな女の子だと思います。花と同い年なので共感できるところもあり、自分と重ねながら演じたいと思っています。きっと、このドラマを観終わったとき、思うことや感じることは人それぞれだと思います。だからこそ年齢、性別、世代関係なく、色々な方に見ていただきたいです。ぜひ、ご覧ください」とコメント。
そして、演出の橋本万葉は、「“生理”をテーマにドラマをつくっていく過程の中で、自分の人生で起きた生理にまつわるできごとを書き出してみたことがあります。初潮を迎えた日、夕食に赤飯が出てきて恥ずかしかったこと。中学生の頃、生理用品の処理がうまくできず、母を通して父から注意されたこと。これは最近ですが、旅行中に白いズボンを汚してしまい、『この歳になって……』とがっかりしたこともありました。でも同時に、高校時代、生理用品が飛び交う教室の風景を『女子校だなぁ(笑)』としみじみ眺めたことや、歩いている時に突然生理が来たかどうかを確かめようとした友人の動作が面白くて笑い合ったことなど、楽しい思い出の中にも生理があるということに気がつきました。わたしたちは、生理と共に生きています。現代のひとが生涯で経験する生理の数は約450回。その450回がいつも恥ずかしくて、痛くて、憂鬱な時間になってしまうなんて、いくらなんでもつらすぎる。生理でつらいと思う時や困っている時、それを話したければ話せるし、話した相手がちゃんとそれを理解してくれる。そんな日常が、近い将来当たり前になることを願って、このドラマをつくります。楽しんでご覧いただけたらうれしいです」と思いを語っている。(編集部・梅山富美子)