綾瀬はるか、木村拓哉との夫婦役に「涙が止まらなかった」
木村拓哉が主演、綾瀬はるかが共演し、織田信長と濃姫の激動の人生を描いた映画『レジェンド&バタフライ』について、綾瀬が「台本を読んだだけで、涙が止まらなかった」と打ち明けた。
映画『レジェンド&バタフライ』は誰もが知っている織田信長と妻の濃姫がともに駆け抜けた、激動の30年に渡る、知られざる愛を描いた感動の物語。政略結婚で信長と結ばれることになった濃姫を演じた綾瀬は「脚本を読んで、最初こそ、信長の城を乗っ取ってやろうぐらいの気持ちを抱いて嫁いだ濃姫が、信長と一緒に過ごすうち、だんだんと信長を大事に愛おしく思っていった姿に胸を打たれました」と回顧する。
脚本を担当したのは『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、最近ではドラマ「リーガルハイ」『コンフィデンスマンJP』シリーズを大ヒットさせた古沢良太。軽快な会話で繰り広げられるスピーディーな展開のエンターテインメント性の高い作品に定評があり、来年の大河ドラマ「どうする家康」も手掛けている。
本作も織田信長とその妻、濃姫のエピソードがラブストーリーの切り口で描かれており、斬新そのもの。相手のことを思い合いながら、なかなか素直になれず、すれ違っていく二人。そこには戦国武将でありながら、一人の女性を愛す一人の男性、妻を思う夫としての信長の葛藤する姿があり、多くの人が歴史で触れてきた信長とはまるで違った印象を残す。濃姫も然り。綾瀬はそんな夫婦像に台本段階から感情移入していたようだ。
「お互いに相手のことを思っているのに、ずっと口に出さないでいる信長と濃姫。そこがとても不器用で愛おしくもあり、切ないんです。最後の最後にようやく初めて、信長さんが濃姫にかける言葉には台本を読みながら、ものすごく泣いてしまいました。また、言い合えない二人というのがその時代性を表していて、相手の立場を案ずるが故に自分を律する美しさなんだなと思うと、余計に切なくて。そこでまた、さらに号泣しました」とクランクイン前から気持ちが高まっていたことを吐露する。
台本だけで綾瀬が涙した信長と濃姫の愛の語らい。綾瀬は「今まで観たことのない、信長と濃姫の“夫婦の物語”が描かれています」と揺るぎない自信を窺わせた。(取材・文:高山亜紀)
映画『レジェンド&バタフライ』は1月27日より公開