中谷美紀、菊池風磨の熱演に「殴りたくなってしまった」と称賛
中谷美紀が主演を務める「連続ドラマW ギバーテイカー」の1月22日からの放送・配信スタートに先立ち、中谷が撮影現場での様子を語る中谷のインタビュー映像が公開された。
本作は、すえのぶけいこの大ヒットコミック「ライフ」に次ぐ「ライフ2 ギバーテイカー」が原作で、娘を殺された刑事・倉澤樹(中谷)と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオト(菊池風磨)の死闘を描くクライムサスペンス。監督は「連続ドラマW 沈まぬ太陽」「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」「連続ドラマW シャイロックの子供たち」の鈴木浩介が務め、脚本を「ドクターホワイト」などの小峯裕之が手掛ける。
当初、中谷はこの役が務まるのかと不安を抱いたが、脚本を読むことにより、「ハラハラ、ドキドキさせられるめくるめく展開でありながらも、セリフにはできない領域が大切に描かれている台本で、心情が置き去りにされることがなく大切に表現されていたため、『早く続きが読みたい』と瞬く間にページを読み進めてしまいました」と倉澤役に対して決心ができたという。
「自分の娘を自分が教えていた学校の生徒に殺されてしまう」という壮絶な過去を持つ被害者遺族であり、刑事であるという難役を演じた中谷は、「怒り、憎しみ、悲しみ、絶望と、ありとあらゆる感情が綯交(ないま)ぜである上に、事件の捜査が進むにつれて、自分の周囲の人間がどんどん事件に巻き込まれてしまう。常に自責の念が付きまとう、とても苦しい役柄だと思っています」と明かす。
共演者である猟奇殺人犯・貴志ルオトを演じた菊池について「憎しみや悲しみを掻き立てられ、本当に嫌いになりそうになり、殴りたくなってしまった」と感情が引き出されたという中谷。貴志という役を理解して脚本を徹底的に読み込んで演じた菊池との共演を楽しんだようだ。
撮影は元刑事が警察監修として参加し、捜査会議のシーンひとつ取っても、刑事たちのセリフだけではなく、資料の並べ方や会議の雰囲気まで細かくチェックが入り、刑事モノとしてのリアリティーを追求した作品に仕上がっている。(編集部・近藤孝一)
「連続ドラマW ギバーテイカー」は2023年1月22日放送・配信スタート(全5話、毎週日曜午後10時よりWOWOWプライムにて放送・第1話無料放送