最低映画賞ラジー賞、18禁指定の『ブロンド』が最多ノミネート
毎年恒例となっているアメリカの最低映画賞、第43回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)のノミネート作品が、アカデミー賞ノミネーション発表の前日となる現地時間23日にオフィシャルサイトなどを通じて発表され、マリリン・モンローが題材のNetflix映画『ブロンド』が、最多8ノミネートを獲得した。
日本では18+指定となっている『ブロンド』は、ジョイス・キャロル・オーツの小説を原作に、伝説の映画スターの波乱に満ちた人生を描くフィクション。公開当初から、劇中におけるモンローの描かれ方などが批判を浴び、ラジー賞でも最低作品賞や脚本賞にノミネート。ただ、主演のアナ・デ・アルマスの演技は高く評価されており、最低主演女優賞にもノミネートされていない。
また、ディズニーの名作アニメを実写化した『ピノキオ』が6部門でノミネート。本作で最低主演男優賞にノミネートされたトム・ハンクスは、『エルヴィス』で最低助演男優賞にもノミネートされた。そのほか、米ソニー・ピクチャーズ製作のマーベル映画『モービウス』が、ジャレッド・レトーの最低主演男優賞を含む5部門でノミネートされている。
受賞結果は、アカデミー賞授賞式の前日となる、現地時間3月11日に発表される。(編集部・入倉功一)
第43回ゴールデンラズベリー賞ノミネート作品は以下の通り(1/26更新)
■最低作品賞
『ブロンド』
『ピノキオ』
『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
『ザ・キングズ・ドーター(原題) / The King's Daughter』
『モービウス』
■最低主演男優賞
コルソン・ベイカー(別名:マシン・ガン・ケリー)『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
ピート・デヴィッドソン(声の出演)『マーマデューク』
トム・ハンクス『ピノキオ』
ジャレッド・レトー『モービウス』
シルヴェスター・スタローン『サマリタン』
■最低主演女優賞
ブライス・ダラス・ハワード『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
ダイアン・キートン『マック&リタ(原題) / Mack & Rita』
カヤ・スコデラーリオ『ザ・キングズ・ドーター(原題)』
アリシア・シルヴァーストーン『ジョーズ・バケーション』
■最低リメイク、パクリ、続編賞
『ブロンド』
『愛は、この日を迎えて』『愛は、新たな日々へ』
『ピノキオ』
『炎の少女チャーリー』
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
■最低助演女優賞
アドリア・アルホナ『モービウス』
ロレイン・ブラッコ(声の出演)『ピノキオ』
ペネロペ・クルス『355』
ファン・ビンビン『355』『ザ・キングズ・ドーター(原題)』
ミラ・ソルヴィノ『 ランボルギーニ:ザ・マン・ビハインド・ザ・レジェンド(原題) / Lamborghini: The Man Behind the Legend』
■最低助演男優賞
ピート・デヴィッドソン(カメオ出演)『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
トム・ハンクス『エルヴィス』
ゼイヴィア・サミュエル『ブロンド』
モッド・サン『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
エヴァン・ウィリアムズ『ブロンド』
■最低スクリーンカップル賞
コルソン・ベイカー(別名:マシン・ガン・ケリー)&モッド・サン『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
虚偽のホワイトハウスのベッドルームシーンに登場する実在のキャラクターたち『ブロンド』
トム・ハンクスとラテックスまみれの顔面(そしてばかげたアクセント)『エルヴィス』
アンドリュー・ドミニク&彼が女性に対して抱えた問題『ブロンド』
『愛は、365の日々で』の続編たち(2作品とも2022年公開)
■最低監督賞
ジャド・アパトー『ザ・バブル』
コルソン・ベイカー(別名:マシン・ガン・ケリー)&モッド・サン『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
アンドリュー・ドミニク『ブロンド』
ダニエル・エスピノーサ『モービウス』
ロバート・ゼメキス『ピノキオ』
■最低脚本賞
『ブロンド』
『ピノキオ』
『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
『モービウス』