クリス・ハート、映画初出演で30キロ減量「2か月お粥と味噌汁だけ」
歌手のクリス・ハートが26日、都内で行われた映画『湯道』(2月23日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇し、入浴シーンに備えて30キロの減量を達成したことを明かした。この日は主演の生田斗真をはじめ濱田岳、橋本環奈、小日向文世、天童よしみ、生見愛瑠、窪田正孝、角野卓造らキャストが集結し、鈴木雅之監督も来場した。
本作は、『おくりびと』(2008)などの脚本を手掛けた小山薫堂が提唱する「湯道」をテーマに描くヒューマンドラマ。父が遺(のこ)した銭湯をマンションに建て替える目的で帰省した建築家の三浦史朗(生田)、その弟で銭湯を切り盛りする悟朗(濱田)、そして看板娘の秋山いづみ(橋本)らの人間模様を映し出す。
刑務所に収監されている受刑者で、出所後のお風呂とコーヒー牛乳を夢見る竜太役でスクリーンデビューするクリスは、「今作で初めて演技にチャレンジすることができて、竜太になりきって頑張りました」と自信を見せる。
同じく、映画初出演で銭湯の常連客で歌が好きな小林良子を演じる天童は、歌手生活51周年にして舞台あいさつも初参加のため、「緊張で、みるみるうちに痩せていくわたしにお気づきになりませんか?」と言って笑わせると、「クリス・ハートくんもずっとダイエットを……」と水を向けた。するとクリスは「裸のシーンがあるから痩せないかなと思って、去年30キロくらい」と減量したことを告白。すでに元に戻っているそうだが、当時は「毎日、1日2時間運動して、2か月間、お粥とみそ汁だけの生活でした。裸なので、いい感じで出たいなと思いました」と役づくりに励んだことを打ち明けた。
そんな2人の見どころは、歌唱シーン。デュエットにおいて、天童は「男湯と女湯に分かれて息を合わせるのは難しいんですけれど、ものすごく心地のいい歌になっていたと思います」と笑顔。クリスも「すごい気持ちよくて音もよくて、(パートナーを)見ないでデュエットできて、光栄で楽しかったです」と充実感をのぞかせる。一方、「初めて裸で歌っているのを見られて恥ずかしかった」とはにかむ姿もあった。
2人について、橋本が「生歌に感動しました」と興奮気味に話すと、生田も「お風呂の中で歌を歌うと、上手くなくても上手く聞こえるじゃないですか。でも、上手い2人が歌うと、息が止まるくらい上手いですよ」と絶賛。濱田も「風呂の鼻歌の次元じゃないんですよ」と感嘆していた。(錦怜那)
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