目黒蓮、キネ旬新人男優賞受賞!監督から忘れられない言葉
アイドルグループ Snow Man の目黒蓮が1日、Bunkamuraオーチャードホールにて開催された映画雑誌「キネマ旬報」による映画賞「第96回キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式で、新人男優賞を受賞。グループのメンバーと体全体で喜びを分かち合ったことを明かしていた。
目黒は『月の満ち欠け』『映画 おそ松さん』の2作品により受賞。『月の満ち欠け』では大泉洋演じる主人公の亡くなった娘を知る謎の男性・三角哲彦を、『映画 おそ松さん』では、六つ子の三男・チョロ松を演じた。壇上に現れた目黒は「心臓がバクバクしています」と緊張の面持ちでスピーチを始めた。
現場で出会ったさまざまな人たちへの感謝を述べた目黒は、グループのメンバーに受賞を報告したといい、「『おめでとう』と言葉にしてくれる人もいれば、体全身で喜びをわかち合ってくれる人もいたりさまざまだったんでしたけど、皆喜んでくれました」と語る。司会の笠井信輔アナウンサーから「体全身の方は?」と聞かれると、照れくさそうに向井康二、深澤辰哉、佐久間大介の名前を挙げていた。
この日は『月の満ち欠け』でメガホンをとった廣木隆一監督も花束を持ってお祝いに駆けつけた。廣木監督は「すごく勉強家でずっと現場にいる。しっかりとどこに立ったらいいのかなど考えられる俳優さん。これからもいろいろな作品に挑戦してほしい」とエールを送ると、目黒は「監督から『とにかく気持ちだけを持ってきてほしい』と言われたことが心に残っています。今もこの言葉を意識して現場に入っています」としみじみ語っていた。
アイドル活動と俳優業を両立する目黒。意識の違いについて、目黒は「アイドルでいるときはステージ上で自分の魅力をどれだけ出せるかということを意識していますが、お芝居のときはなるべく自分を消しつつも、出すところは出すという足し算、引き算を心がけているような感覚です」と述べていた。
この日、目黒は主演映画『わたしの幸せな結婚』(3月17日公開)の完成披露舞台挨拶後に駆け付けるかたちに。表彰式の模様はキネマ旬報のYouTubeチャンネルでも配信され、チャットでは「めめ、おめでとう!」「目黒くん、おめでとう」と祝福の声が続々寄せられていた。
「キネマ旬報ベスト・テン」は、1919年に創刊した映画雑誌「キネマ旬報」が選出する同映画賞は、その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を10本、さらに「日本映画」と「外国映画」の読者選出部門10本を選出する。受賞結果一覧は下記の通り。(磯部正和)
2022年第96回キネマ旬報ベスト・テン
日本映画作品賞第1位『ケイコ 目を澄ませて』
外国映画作品賞第1位『リコリス・ピザ』
文化映画作品賞第1位『私のはなし 部落のはなし』
<個人賞>
主演女優賞:岸井ゆきの(『ケイコ 目を澄ませて』『神は見返りを求める』『犬も食わねどチャーリーは笑う』『やがて海へと届く』により)
主演男優賞:沢田研二(『土を喰らう十二ヵ月』により)
助演女優賞:広末涼子(『あちらにいる鬼』『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』『コンフィデンスマンJP 英雄編』により)
助演男優賞:三浦友和(『ケイコ 目を澄ませて』『線は、僕を描く』『グッバイ・クルエル・ワールド』により)
新人女優賞:嵐莉菜(『マイスモールランド』により)
新人男優賞:目黒蓮(『月の満ち欠け』『映画 おそ松さん』により)
日本映画監督賞:高橋伴明(『夜明けまでバス停で』により)
外国映画監督賞:ペドロ・アルモドバル(『パラレル・マザーズ』により)
日本映画脚本賞:梶原阿貴(『夜明けまでバス停で』により)
特別賞:小林信彦(小説の執筆活動と並行して、喜劇論からエンタテインメント時評までさまざまな映画に関する書籍やコラムを発表し、映画文化全体の発展に大きな功績を残されたことに対して)
読者選出日本映画監督賞:三宅唱(『ケイコ 目を澄ませて』により)
読者選出外国映画監督賞:シアン・ヘダー(『コーダ あいのうた』により)
読者賞:川本三郎(連載『映画を見ればわかること』により)
【お詫びと訂正】初出時に一部の賞名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。