横浜流星、2年半延期の主演舞台に自信 ゲネプロで宮本武蔵の二刀流も披露
俳優の横浜流星が9日、東京・明治座で行われた舞台「巌流島」の初日前会見に出席し、主演舞台への熱い思いを吐露した。会見には、歌舞伎俳優の中村隼人、演出の堤幸彦も参加した。
2月10日より明治座で開幕を迎える本舞台は、宮本武蔵と佐々木小次郎が死闘を繰り広げた「巌流島の戦い」を新解釈、新設定のオリジナル作品として構築。脚本をマキノノゾミ、演出をドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「SPEC」や放送中の日曜劇場「Get Ready!」などの堤幸彦が務めた。
もともと2020年7月から9月まで上演される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、中止を余儀なくされた。横浜は「大変お待たせいたしました」と笑顔を見せると「2020年に中止になってしまった作品が、いよいよ明日からスタートします。中止になってしまったときは、申し訳ない気持ちや、悔しい思いだったのですが、そんな思いをしっかり晴らせるように臨みたい」と力強く語る。
延期によってキャストの変更もあったが、横浜は「新たなキャストも加わって確実にパワーアップしています」と2年半が有意義な時間であったとプラスにとらえていることを明かすと「皆さん期待してください」と胸を張った。
小次郎役の中村は「お話をいただいたとき、これまで大先輩たちが演じてきた役をどう演じようか悩んだのですが、お話を聞いて、令和版で新解釈の物語だと理解しました。新しい作品を作るんだと思って取り組みました」と語っていた。
堤は「今回はギャグみたいなものを一切封印し、本当にシリアスな人間ドラマ、特に武蔵と小次郎がどう出会って、どういう経緯を経て、なぜ対決していくのかをしっかり描いています」と語ると「わたしも演出家としてこういうドキドキ感はあまりないことなので、期待しております」と笑顔を見せていた。
会見に続いて公開ゲネプロでは、堤の言葉通り、武蔵と小次郎の二人の出会いから、戦うまでがテンポよくシリアスに展開。舞台上では、身体能力に定評のある横浜らしく、ダイナミックな殺陣が幾度となく披露され迫力満点。武蔵のファンなら歓喜するような二刀流のシーンもビシっと決めるなど、見どころ満載の舞台となっていた。（磯部正和）
公演日程
東京公演：2023年2月10日(金)～22 日(水) 明治座
金沢公演：2023年2月25日(土)・26 日(日) 本多の森ホール
新潟公演：2023年3月1日(水) 新潟県民会館
秋田公演：2023年3月4日(土) あきた芸術劇場ミルハス
名古屋公演：2023年3月8日(水) センチュリーホール
神戸公演：2023年3月11日(土)・12 日(日) 神戸国際会館 こくさいホール
高松公演：2023年3月15日(水) レグザムホール（香川県県民ホール）
福岡公演：2023年3月18 日(土) ～27 日(月) 博多座