藤岡弘、ファミリーでハリウッド目指す!子供たちとのドリームプラン
俳優の藤岡弘、と長女の天翔愛、次女の天翔天音、3女の藤岡舞衣ら藤岡ファミリーが21日、スペースFS汐留で行われた、映画『ブラックライト』トークショー付き特別試写会に出席し、家族の“ドリームプラン”として「ハリウッドを目指したい」と夢を語った。
映画『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンが主演を務める本作は、身の危険が迫ったFBIの潜入捜査官を救出する任務に就く男が、国家を揺るがす極秘計画をめぐって組織と敵対するクライムアクション。アクションはもちろん、家族愛も描かれた作品ということから、藤岡ファミリーがゲストとして出席。娘たちもブラックレザー姿で登壇し、藤岡は「全員がレザーを着るのは初めてだけど、なかなかいいものだなと思います」と笑顔を見せた。
映画について「本当にリーアムが大好きなんですよ。俳優としても哀愁を帯びた背中、顔がなんともいえなくてね」としみじみ語る藤岡は、「あの歳(70歳)で命がけのアクションをこなしていて、あれだけ動けるのはたいしたもの。同じ(ような)年齢なんでわかるんですよ。人生を無駄に生きてこなかったのだろうなと思いますね」と絶賛。リーアム演じる主人公が、家族を守るために命懸けで戦う姿にも共感したという。「親が子を守るということが使命。これが男なんです。男の責任ということに共感しましたし、わたしの生き方に染み入るような感じでした」
そんな家族思いの藤岡だが、娘たちにとっては心配な面もあるようだ。3女の舞衣が「アクション映画で父親が娘をかばって命を落とすシーンがたくさんあると思うのですが、その時にいつも『俺だったら同じ事をするな』とか『ぜったい俺も守る』と言うんです。お父さんの愛情や優しさはうれしいんですけど、わたしにとっても、きょうだいみんなにとっても、たったひとりのお父さん。自分の命はどうか大切にといつも思っています」と打ち明け、会場が笑顔に包まれるなか、藤岡は思わず目頭が熱くなった様子。
さらに、次女の天音も「お父さんは今まで紛争地の救助活動やボランティア活動をしてきて。困った人、助けを求める人を放置できない人。本当に挑戦的で、実行型の人だからこそボランティア活動をしてほしくないなというのはありますね」と父の身を心配するコメント。その言葉を耳にした藤岡は、感激した様子で鼻をすすっていた。
そんな藤岡ファミリーには夢があるのだという。「週に一回は家族会議をするんですけど、日本の素晴らしいものを世界に発信したい、日本の美と武士道スピリッツを世界に伝えたいと思っているんです」と切り出した藤岡は、「そうしたものを伝える家族の映画を作ろうというのが子供たちの夢なんです。みんなでよろいを着て、馬に乗って、家族で守りあうというような。特に(長男の)真威人が真剣に、空手、柔道、杖術(じょうじゅつ)をやりはじめて。とにかく全員が小さい頃から武術をやり続けているものですから。そして娘たちも着物に凝っていて、着たいと言っています。日本の伝統的なスキルを身につけたうえで、日本人ここにあり、というのを世界に伝えたい。藤岡ファミリーの(家族でイベントに参加した映画)『ドリームプラン』じゃないけど、そういう夢がありますね」とせつせつと語る。
藤岡が77歳の誕生日を迎えた際も、家族でそうした話で盛り上がったといい「やっぱり夢を遠くに持っていこうと。お父さんが中心になってハリウッドに出て行こうよと。リーアム・ニーソンには、まだまだ負けられない、まだまだやれるなと。僕自身も鍛えてね、持ちこたえられるように頑張りたいと思います」と宣言する藤岡ファミリーに、会場からは大きな拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ブラックライト』は3月3日より全国公開