奥平大兼の成長に櫻井翔がしみじみ「大人になったな…」
奥平大兼が6日、東京・日比谷で行われた『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』のジャパンプレミアイベントに出席。ドラマの撮影当時は17歳だったという奥平の成長ぶりに、広瀬すずと櫻井翔が「大人になった」としみじみ語る一幕があった。この日は共演者の勝地涼、富田望生、加藤諒、上田竜也、南野陽子、入江悠監督も来場した。
本作は、ポンコツ探偵と天才探偵助手のコンビが難事件に挑むドラマ「ネメシス」の映画化作品。ドラマ最終話から2年後を舞台に、探偵事務所「ネメシス」のスタッフと彼らの仲間たちに新たに振りかかる危機が描かれる。奥平は、チームネメシスの一員となる天才AI開発者・姫川烝位を演じている。
この日はまずレッドカーペットイベントが東京ミッドタウン日比谷で行われた。撮影現場について質問された奥平は「ドラマ版の最後に屋上のシーンがあって、雨が降ってきたんです。あの時に僕、みなさんといろいろとお話ができてすごく幸せだったんです」と感慨深げに語る。そして、映画版の撮影時にも同じような機会に恵まれたという。
「なんと映画でも同じ事が起きて、最後の屋上のシーンで雨が降ってきて、また雑談する時間があったんです。こういう時間が(ドラマの撮影の時にも)あったなと思って、また幸せだなと一人でヒシヒシと感じていて。すごく楽しかったなという思い出があります」と振り返る。
その言葉に櫻井も「そういうことを感じてくれていたということが嬉しいですよね。ドラマと映画につながったということも」と笑顔。「恥ずかしいですね」と照れることしきりな奥平だったが、「音楽の話とかしたよね」という櫻井の言葉を受けて「いろんな話をさせていただいて。本当に幸せでした」としみじみ付け加えた。
ところが、それを聞いていた勝地は「いいな……」と羨ましそうな表情。「映画の時の屋上のシーンにはいなかったんだよね。俺らはチームネメシスじゃなかった」と拗ねて会場を沸かせるも、櫻井は「大きいチームだから」とすかさずフォローしていた。
その後、TOHOシネマズ日比谷に移動し、舞台あいさつを実施。撮影時を振り返った奥平は「すごく個人的なことなんですけど、映画版のインの時にめちゃくちゃ緊張して眠れなかったんです。だから現場についてからも、深夜のテンションみたいになって、ずっとみんなと喋って楽しかったなと。漠然とした記憶がありますね」と述懐。
さらに「ただ、映画の撮影の時は、刑事役の3人や加藤さん、みんなとは会えなかったんです。だからどうにかしてみなさんに会えないかなと思っていたのですが、恥ずかしいなと思って。今日会えたから良かったんですが。そういうのがありましたね」とチームネメシスへの思いを率直に吐露すると、共演者からは「かわいい」という声が。
櫻井たちは奥平がそれほどまでに寝不足でハイテンションだったとは気づかなかったそうで、「落ちついているなと思っていました」としみじみ。続けて「ドラマの撮影の時はいくつだった?」と問いかけると、奥平は「あの時は17歳ですね」と返答。その年齢を聞いた櫻井は「本人には伝えてないけど、遠目から見て『大人になったな』と。成長を見守れて嬉しいですね」としみじみ。広瀬も「嬉しい!」と目を細めていた。(取材・文:壬生智裕)
『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は3月31日より全国公開