「100万回言えばよかった」犯人候補は?背景に闇ビジネスか
井上真央主演のTBS金曜ドラマ「100万回 言えばよかった」(毎週金曜よる10時~)で、直木(佐藤健)を殺害した犯人は一体誰なのか? ネット上では放送スタート後、早々から一定の人物の名が挙がっていたが、回を重ねるごとに二転三転し、複数の見方が浮上している(※ネタバレあり。7話までの詳細に触れています)。
大ヒットドラマ「きのう何食べた?」や朝ドラ「おかえりモネ」などの安達奈緒子が脚本を手掛け、数奇な運命に翻弄される男女3人の姿を描く本作。愛する人を突然失った主人公・相馬悠依を井上真央、死んでもなお魂となって悠依を見守り続ける鳥野直木を佐藤健、その事件の真相を追う刑事で直木の唯一の媒介者として悠依に関わっていく魚住譲を松山ケンイチが演じている。
直木が死後もさまよう理由は何なのか? またいつ消えてしまうのか。タイムリミットに悠依が不安を覚える中、譲ら警察が追っているのが、殺害された高原涼香(近藤千尋)と直木の真相。
~以下、ネタバレ含みます~
当初、直木殺しで疑わしいとされていたのは直木が働いていた洋食店「ハチドリ」のオーナー・池澤英介(荒川良々)。第3話では、悠依が失踪した直木の手掛かりを得るため里親時代の仲間である梨桜(香里奈)に接触しようとしたとき、待ち合わせたカフェに偶然、英介が姿を見せた。第4話では、英介のこども食堂に来ていた子供の一人が行方不明になった際、英介がつぶやいた「なんであんなところに……」の一言が注目を浴びた。そして、悠依が少女時代に梨桜、涼香と遊園地で遊んでいた際、梨桜と涼香を車で迎えに来た顔の見えない男“グーミー”の存在。運転席でグミを食べていた男の口元や手が英介を思わせると指摘されていたが、7話のラストカットではグミを食べる現在の英介の姿が映し出された。また、悠依が英介に直木の幽霊が見えることを打ち明けた際の反応にも疑いを持つ声が相次ぎ、こども食堂の運営に別の目的があるのではないかという見方も。しかし、英介は怪しすぎてミスリードではないかという声も多く上がっている。
そして、梨桜と接触し怪しい動きを見せている洋菓子・刺繍教室を営む武藤千代(神野三鈴)と、千代の教室に出入りしている田中希也(永島敬三)も犯人候補。田中は涼香のマンションの防犯カメラに映っているのが目撃され、涼香の爪に付着していた血液及び皮膚片のDNAが一致したことから逮捕状が出された。武藤と田中は“大人の趣味の世界”に関する闇ビジネスに手を染めている模様で、梨桜と殺された涼香も餌食になっていたとみられる。梨桜と悠依のつながりを知った田中は悠依の自宅に盗聴器を仕込み、動きを監視。その後、梨桜が武藤と田中に拉致されたことで一気に“ヤバい”様相を見せ始め、武藤が黒幕という説もある。
そのほか直木殺しの犯人として挙がっているのが、直木の葬式に姿が見当たらなかった弟。直木にはかつて弟に骨髄を提供し続けていた過去があるが、弟はこのまま姿を現さない可能性もぬぐえない。
一方、譲の姉・叶恵(平岩紙)いわく、譲は直木と接触することで命を削られており、3回憑依したら死ぬと言われている。すでに2回憑依しているが、譲は悠依、そして直木のために自分の命を惜しむ様子はなく、直木と同様に危うい事態となっている。(編集部・石井百合子)