目黒蓮の誠実&真摯な姿勢!『わたしの幸せな結婚』P明かす起用理由&撮影舞台裏
目黒蓮(Snow Man)の魅力を、映画『わたしの幸せな結婚』(3月17日公開)でプロデューサーを務める今安玲子が、撮影の舞台裏の様子を含めて語った。
【画像】目黒蓮『わたしの幸せな結婚』で銀髪ロングヘア&軍服姿!
本作は、顎木あくみの小説を原作とするラブストーリー。能力のなさや生い立ちゆえに家族から虐げられてきた斎森美世(今田美桜)が、美しくも冷酷な軍隊長・久堂清霞(目黒)と出会い、新たな運命を切り開いていく。
今安プロデューサーは、誰もが振り向く美貌を持つ清霞を「架空の世界で繰り広げられるラブストーリーなので新鮮な人に演じてもらいたい」と考えていた。「清霞は冷たく見えるけれど、実は優しい。活字で描かれている設定を、もう少し生身で描くときに、その人間性が自然と醸し出せる方がいいと思い目黒さんにお願いしました」と振り返る。
それまで目黒とは面識がなかったが、「朴訥、すごく優しい印象。でも、なにを考えているのかわからない一面もある。その本来お持ちの魅力を携えた清霞になるといいなと」と清霞にピッタリだと思ったそうだ。
清霞といえば、長い銀髪に和装か軍服と印象的な出立ちであるが、「あの時代の中にリアリティーとして溶け込まないといけない、コスプレしている人がいるみたいになってしまうといけないので、髪型や色、衣装も目黒さんに合わせて」とビジュアルを決めていった。「衣装デザイナーの宮本まさ江さんが、清霞らしく一番カッコいい軍服になるようにと設計して、何回か数パターン着てもらいました。まず清霞の衣装を決めて、そのほかの部隊員の衣装を決めていきました」と明かす。
いざ撮影が始まると、「目黒さんは、思っていた以上に真摯でした。とても勉強熱心ですし、全てのことに一生懸命向き合っていました。その状態を、常に緊張感をもって撮影期間中、維持をしていたんです。本人の人柄もありますが、役を意識してそうされていた部分もあると思うんですけど、そのあたりがすごい」と称賛する。
また、「監督とお話したことをすぐ頭に入れて、“(話したことを)やってみよう”と向き合う姿はとても誠実さを感じました。ちゃんと準備をされてきていましたし、監督に対して質問していました。監督も的確な回答をされていて」というエピソードも。
「目黒さんも、『全部吸収しようと思って現場に来ていた』と仰っていましたが、ご自身のシーンでは、毎回繰り返しモニターを見て、自分がどうだったのかを確認していました。モニターを撮影しておいて繰り返し見て、というのは印象的でした。あとは、現場でもずっと清霞でいた感じだったので、休憩の時もぺちゃくちゃ話しているというよりは、端っこで佇んでいました」ととにかくストイックな姿が印象に残っているという。
本作の撮影は約1年前。目黒は、『月の満ち欠け』、「silent」「舞いあがれ!」と立て続けに話題作に出演し、俳優としてブレイク。その予感はしていたのだろうか。「ご一緒したのは1年前なので、去年話題になった作品の前だったんですが、オファーはさらに遡って1年前なので、2年前になります。でも、その時から確実な存在感と可能性を感じさせていたので、今の躍進はなんら不思議ではないというか。着々とご本人の実力の通り進まれてるかなという風には思います」
また、本作ではアクションにも挑戦している目黒。「事前の練習はありましたが、何週間もやり込んだわけではありませんでした。目黒さん、佐藤新さん、西垣匠さんなど、舞台の経験やスポーツをやっていたりとベースが皆さんすごくしっかりしてらっしゃるので、本当に飲み込みが早かったです。場合によっては当日(振りを)つけた殺陣もありましたが、さすが、という感じでした。あとは、表情がすごくいい。アクションをしながら表情をつくるのは難しいのですが、ちゃんと体にしみこんで表現されていて素晴らしかったです」と目黒をはじめとするキャストを絶賛していた。(編集部・梅山富美子)