キー・ホイ・クァン、オスカー候補作の出演交渉は『グーニーズ』の親友が担当 メッセージ動画が公開
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下、エブエブ)で、第95回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされているキー・ホイ・クァンが、8日に都内で行われた、映画応援イベント「キー・ホイ・クァン祭り!」に寄せた動画メッセージが公開。動画内でキー・ホイは、『グーニーズ』共演者との変わらぬ絆を明かした。
イベントでは、クァンの代表作のひとつ『グーニーズ』を上映。エレキコミックのやついいちろうによるトークでイベントが盛り上がるなか、キー・ホイ本人からのコメント動画が上映されると、場内はさらに大盛り上がりとなった。
会場のファンに感謝を述べたクァンは、この日上映された『グーニーズ』について「信じられないかもしれないけど、38年経った今でも僕を見つけては『グーニーズ』がどれほど好きか話してくれる人たちがいるんだ。『グーニーズ』は生き続けているんだね。この映画を観て育った人が親になって子供ができて、その子どもたちにこの映画を見せ、次の世代もこの映画を愛してくれる。素晴らしい旅をしている映画だよね」と特別な思いを口にする。
当時の共演者たちとのつながりは健在で、特に食いしん坊でいたずら好きなムードメーカー、チャンクを演じたジェフ・B・コーエンとは大の仲良し。ジェフは現在、エンタメ関連の弁護士になっており、クァンのエージェントも務めている。そのため、『エブエブ』の出演交渉の際にはプロデューサーから「まさかデータの出演の件でチャンクと交渉する日が来るなんて」と驚かれたことを明かした。
さらに、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』についても語ったクァンは、そうした子役時代の功績を超えることはできないのではないかと悩んでいたことも告白。そのうえで「でも感謝すべきことに『エブエブ』という小さな映画がやってきて、それが全てを変えてくれた。いまは外に出るとたくさんの人が“エブエブのウェイモンドだ!”と声をかけてくれる。僕にとって大きな贈り物となった作品だよ」と嬉しそうに語った。
アカデミー賞助演男優賞へのノミネートについては「もう最高の気分だね。自分がオスカー候補俳優だなんて信じられないしびっくりしてるよ。(俳優業から)20年以上遠ざかっていたのに、復帰作が『エブエブ』でしかもこんな評価をいただけて、とてもとても光栄です」と満面の笑み。最後には「みんな、愛してるよ!!!!!」とメッセージを送り、会場に集まったファンを喜ばせた。(編集部・入倉功一)