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斎藤工、プロデューサー兼任のMEGUMIに感動「業界が進化する」

映画『零落』の公開記念舞台あいさつに登壇
映画『零落』の公開記念舞台あいさつに登壇

 俳優の斎藤工が18日、池袋HUMAXシネマズで行われた映画『零落』(公開中)公開記念舞台あいさつに登壇。本作でプロデューサーも兼任したMEGUMIのことを「この業界が良き方向に変化・進化していくんじゃないか」と頼もしげに語った。舞台あいさつには音楽を担当するドレスコーズ志磨遼平竹中直人監督も出席した。

【写真】祝!竹中直人監督・67歳

 浅野いにおの同名漫画を実写化した本作は、8年間の連載が終了した漫画家・深澤(斎藤)が、自堕落で鬱屈した日々の中で人生の岐路に立つさまを追うドラマ。深澤の妻役を務め、プロデューサーにもチャレンジしたMEGUMIは経緯について「竹中さんが『零落』の原作を持って『これをやりたいんだよ』と熱く語っていらっしゃって。こんなレジェンドがほとばしる情熱で、形にしたいと言っている姿にものすごく感動して。酔った勢いで『お金を集めます!』と言っちゃったんです」と笑いながら明かし、「プロデューサーなんてやったことがないし、どうなるかわからないけど、竹中さんに無我夢中でついていって。そばで勉強させていただきました」と振り返った。

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 俳優業とプロデューサー業を両立するさまを目の当たりにしていたという斎藤は「本当にご自身の出番がない時は監督のそばにいらっしゃって。(役づくりのためにピンク色の髪型をしていたことから)いつも桃色の守護天使がいらっしゃった」とニッコリ。「日本で撮影をするのは大変なんですよね。ロケ地ではいろんな許可が必要ですし、コンプライアンスも厳しいですし。でも具体的な許可や実務の部分でのプロデューサー業が本当にすばらしくて、感動しました。やはりその後もプロデューサー業として、ドラマだったり、(藤井道人監督らが所属するクリエーター集団 BABEL LABEL に)正式に所属されたりして。女性であるMEGUMIさんが先頭に立ってやってくださるということで、ゆっくりとでもこの業界が良き方向に変化・進化していくんじゃないかなと。たくましく背中を見ていました」と語ると、MEGUMIも「おそれいります」と返した。

 撮影もスムーズに効率よく行われたそうで「スタッフに無駄な労力を与えたくない。無理をさせたくないというのが常にある」と言う竹中監督は、「カメラが何台もあるのにまだ撮るの? という感じで朝までかかったりとか、監督が何をこだわりたいのか『もう一回』と言い続ける矛盾するような現場が多かったものですから。スタッフたちみんなヘロヘロじゃんというようなことは絶対に避けたかった。みんな健康的に。それだけは守りたかった」とその思いをせつせつと語った。

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 そんな中、竹中監督の誕生日(3月20日)が間近ということで、斎藤から花束のプレゼントが。祝福ムードに笑顔を見せた竹中監督は「まさか自分が67になるなんて思ってもみなかった。本当にすてきなメンバーと出会えて『零落』に向き合えたことは一生忘れないでしょうね」と語るも、次第に照れくさくなったようで、おちゃらけた声で「どんなおじいちゃんになっても絶対に忘れないと思います! みんなありがとう!」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

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