上野樹里「のだめカンタービレ」初ミュージカルでのだめ再演！千秋役は三浦宏規に決定
ミュージカル「のだめカンタービレ」のキャスト発表会見が20日、帝国ホテルで行われ、のだめ役を上野樹里が、千秋真一役を三浦宏規が務めることが発表された。会見に臨んだ上野は、2010年の映画『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』以来となる“のだめ役”復帰の経緯と思いを語った。
本作は、映画やドラマ化され人気を博した二ノ宮知子のコミック「のだめカンタービレ」初のミュージカル作品。落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ音大生“のだめ”こと野田恵を、テレビドラマ版、劇場版でものだめを演じた上野が再演する。
上野は、2017年から配信がスタートしたラジオ番組「Juri's Favorite Note」が地上波化された際の初回ゲストが「のだめカンタービレ」の作者・二ノ宮知子だったことに触れると「そのとき（二ノ宮から）『今度舞台をやるんだよね』というのを聞いて『興味あるんです』という話になったんです」と出演のきっかけになった出会いを明かす。
その後、昨年開催されていた『のだめカンタービレ展』に多くの観客が来場したことや、自身も展示を見た際に、漫画のカットと共にクラシック音楽が流れるブースで「いまでも音楽と共にのだめが蘇ってきて『わたしの中に生き続けているんだな』と実感できた」ことが強く印象に残っていたという。
ファンからは、今も「観ていました」と声を掛けられることがあるといい、「たくさんの人のなかに映像として残っているのだめが、ミュージカルになるとどういう表現をするのか想像つかず、未知の世界で、のだめがどんな風にカンタービレするか興味が湧き挑戦してみようと思いました」と出演を決意した経緯を語った。
また、千秋役の三浦は「本当に大好きな作品だった『のだめカンタービレ』がミュージカルになるのか」と舞台版への驚きがあっただけでなく、「千秋先輩」を演じることになり「まさか僕がという気持ちが強く、夢にも思わなかった。特に上野さん演じるのだめの相手役というのが、本当に驚きであり、嬉しかった」と笑顔を見せる。
その一方で「正直、発表になる時が怖いです。皆さんに『（ドラマ・映画版で千秋を演じた）玉木宏さんじゃないんかい！』」って言われそうじゃないですか」と正直な胸の内を明かしつつも「とても大役なので、皆さんの期待を裏切らないように、誠意をもって千秋先輩を演じられるように頑張ります」と意気込みを語っていた。
ドラマ放送や映画公開時に大きな反響があった「のだめカンタービレ」。上野は「みんなで楽しくワイワイやっていましたね」と懐かしそうに語ると「いまでも色あせることなく、皆さんの記憶に残っている作品だと思いますし、わたし自身も、初めて連ドラ主演を務めさせていただた思い出の作品。まさか今になって、こうしてまた別の形でのだめをやるなんて、わたしも想像していなかった」と語る。
それでも「DVDで何度も観てくださっているファンの皆さんが『生ののだめだ』と思ってくれたら」と期待を口にした上野は「今回、のだめが大学生の時代を演じるのですが、舞台は映像と違って年齢の表現に幅を持たせられるので、その部分も楽しみながら挑戦していきたいです」と抱負を語っていた。（磯部正和）
ミュージカル「のだめカンタービレ」はシアタークリエにて2023年10月上演