タランティーノ監督引退作が始動 題材は映画批評家、秋に撮影開始
映画『キル・ビル』などで知られるクエンティン・タランティーノ(59)が、監督10作目にして引退作となる新作映画を準備していると、The Hollywood Reporter が独占で報じた。「10作目をもって引退する」と公言しているタランティーノ監督の最終作は、女性映画批評家を題材にした『ザ・ムービー・クリティック(原題) / The Movie Critic』となり、今秋の撮影開始に向けて自ら脚本を執筆している。
同サイトによると、舞台は1970年代のロサンゼルスで、米「ニューヨーカー」誌の女性批評家ポーリン・ケイルに焦点を当てた物語になるという。ケイルはタランティーノ監督が敬愛する人物で、最も影響力のある批評家として知られている。製作スタジオは決まっていないが、前作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に引き続き、英ソニー・ピクチャーズが有力と見られている。
今年60歳を迎えるタランティーノ監督は、デビュー作『レザボア・ドッグス』(1991)から9作目『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)まで、数多くの名作を生み出してきた(『キル・ビル』は続編と合わせて1作とカウント)。過去アカデミー賞監督賞に3度ノミネートされたほか、『パルプ・フィクション』(1994)と『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)では脚本賞を受賞している。(編集部・倉本拓弥)