ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング」撮影準備中に馬が死亡 動物愛護団体が非難
海外ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」シーズン2に出演する馬が、撮影準備中に死亡した。現地時間26日、米アマゾン・スタジオが発表した。
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アマゾンの報告によると、馬が亡くなったのは現地時間21日早朝。リハーサル前の準備運動をしていた馬が、心肺停止の状態となり、そのまま息を引き取ったという。現場にはトレーナーはもちろん、獣医やアメリカ動物愛護協会の関係者も駆けつけた。剖検の結果、死因は心不全であることが判明している。
ドラマには30頭以上の馬が出演しており、21日早朝は20頭がバトルシーンに向けて準備していたという。彼らは、30年以上にわたって映画業界に携わる企業「The Devil's Horsemen」が提供した馬たちで、馬が亡くなったのは創業以来初めてのことだという。
アマゾンの発表を受け、世界最大の動物愛護団体であるPETAは、「セットで弱っている馬を死なせないために、CG技術や機械の鞍など人工的な方法で撮影する選択肢があったはず」とドラマ製作陣を非難。「クリエイターたちには、本物の馬を使わないように強く訴えます。動物を起用することが避けられないのなら、他の媒体を探すべきだ。彼らを苦しめることがテーマのテレビなど誰も見たくもない」と強く要請している。(編集部・倉本拓弥)