木村拓哉、「教場」初参加でガチガチだった赤楚衛二にエール
木村拓哉が3日、ユナイテッド・シネマアクアシティお台場で行われたドラマ「風間公親-教場0-」完成披露舞台あいさつに来場、木村との共演にガチガチに緊張していたと語る赤楚衛二に対して、「全身全霊で(収録)現場に来てくれた」と語るひと幕もあった。この日は共演者の新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太も来場した。
「教場」シリーズは、神奈川県警の警察学校を舞台に、冷徹で“最恐”の教官・風間公親(かざま・きみちか)が、冷酷無比なやり方で生徒たちをふるいにかけていきながら、次々と巻き起こる事件を乗り越えていくミステリー。2020年、2021年にスペシャルドラマとして放送したドラマが、このたび初の連ドラ化。本作では、なぜ風間が冷酷無比な人格となったのか、風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に“刑事指導官”として当たっていた時代を描き出し、その謎に迫る。
本シリーズがフジテレビ“月9”での連続ドラマ化が決まり、「ないなと思いました」と正直な思いを吐露した木村は「もちろん僕自身もお世話になった作品はいっぱいあるんですけど、いまやそういう何曜日の何時というよりも、作品自体に力がないと観ている方には楽しんでもらえないんじゃないかなという個人的な思いがあって」とコメントした。
本作は、二本の連ドラの先の物語を描き出すのではなく、風間の起源を描き出すエピソード0的な物語となった。その決定に「もちろんその決定が違うなという気持ちはまったくなく、それこそ自分が連続ドラマという形で本当にできるのだろうかと、ひとり頭でっかちになって考えていた部分があった。そうした自分の中の不安な要素や、不透明なところを中江監督に伝えたら、心配ないよと言ってくださった」という木村。
本作の演出を担当する中江功監督について「それこそ(1994年のドラマ)『若者のすべて』という作品からご一緒しているので、この監督が面白いものができるというのなら、そうなんだろうなとリラックスして初日を迎えました」と全幅の信頼を寄せている様子だった。
冷酷な風間のキャラクターが印象的な本作。登壇者たちは口々に、最初は緊張していたと語った。「最初、木村さんにお会いした時に、風間モードで来られたどうしようと思っていたんですけど、全然そんなことなかった」と語る新垣も、「撮影に入ってからもいい意味での緊張感を残しつつ、(収録)現場をサポートしてくれてありがたく思っています」と木村への感謝の気持ちを述べた。
赤楚も非常に緊張していたといい、「はじめましての時は本当に緊張しました。監督と木村さんと本読みをさせていただいたんですけど、終わった時に顔がげっそりしていたくらいだった」と述懐。その様子を木村が「赤楚くんが出ていった後に、新垣さんと本読みをすることになったんですけど、新垣さんが『今、赤楚さんの目が真っ赤だったんですが、大丈夫ですか?』と言われた」と補足すると、新垣が「泣いていたのかなと思いました」と続けてみせて会場は大盛り上がり。その言葉に、「泣いてないです」と笑ってみせた赤楚だった。
しかし、それは「教場」という作品に真剣に向き合ってくれたからだと語った木村は、「本当に初日から全身全霊で(収録)現場に来てくださっているんだなという印象を受けました」とコメントすると、「今はまだ撮影が進行中のキャストもいれば、クランクアップしているキャストもいます。だから今日、自分を含めてこの6人がそろうのは今日だけじゃないかなと思います」と豪華共演者たちの姿に誇らしげな顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「風間公親-教場0-」は4月10日よる9時よりフジテレビ系にて放送開始