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池松壮亮、一人二役でピアニスト演じる 南博の回想録を大胆アレンジ『白鍵と黒鍵の間に』10月6日公開

ティザービジュアル
ティザービジュアル - (C)2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

 公開中の映画『シン・仮面ライダー』も話題の池松壮亮が一人二役で二人のジャズピアニストを演じる映画『白鍵と黒鍵の間に』(読み:ハッケンとコッケンのあいだに)が、2023年10月6日よりテアトル新宿他で公開されることが決定し、ティザービジュアルと特報映像が公開された。ジャズミュージシャン・南博の回想録を原作に、昭和末期の銀座で対照的な二人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く。監督は、映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)や『南瓜とマヨネーズ』などの冨永昌敬

【動画】池松壮亮が「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏!特報映像

 原作は、ジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録を、冨永監督と高橋知由が共同脚本を手掛け、一夜の物語に大胆にアレンジ。南博をモデルにした主人公を南と博という2人の人物に分け、3年に及ぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる一夜へと誘う。

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 池松が演じるのは、才能にあふれているが夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニストの南と、ジャズマンになる夢に向かって邁進する若きロマンチストの博。ヤクザ同士のもめごと、カネと欲望が渦巻く銀座の水商売の裏側、ミュージシャンの理想と現実といった複数のエピソードが同時進行で描かれていく。

『白鍵と黒鍵の間に』より

 池松は初のピアニスト役を演じる上で半年間をかけピアノ練習を行い、撮影に臨んだ。劇中に登場する「ゴッドファーザー 愛のテーマ」の演奏は全て池松本人によるもので、特報映像ではその一部が観られる。

 ティザービジュアルのスチールはホンマタカシが撮影し、デザインを石井勇一(OTUA)が担当している。

 池松、冨永監督のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

冨永昌敬監督

 原作者の南博さんと、主人公「南博」を演じた池松壮亮くんに感謝します。かつて銀座のナイトクラブでピアノにかじりつき、三年間「あの曲」を弾き続けた南さんと、この映画のために半年間スタジオに通って「あの曲」を練習してくれた池松くんに、心から敬意を表します。『白鍵と黒鍵の間に』のテーマは、仕事と自分です。また、一人二役とは、単独の俳優が二つの異なる人格を演じ分けることを指しますが、この映画はその語義を問い直すものに仕上がりました。南さんの若き日の三年間を一晩の出来事として描く脚本には、高橋知由くんが力を貸してくれました。私たちは今日、「一人二役」と「三年一晩」の迷宮の中から、このユニークな作品の誕生を映画ファンのみなさんにお知らせします。

池松壮亮

 今作を共に創り上げた冨永監督とキャストスタッフと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを誇りに思います。時代の移ろいの間に、沈黙や静寂の隙間に、人生の隙間に、音楽があること。映画があることをこの作品は言葉よりも雄弁に、優雅に、独創的に、時にユーモアを交えて語ってくれます。是非映画館で浸って、酔いしれて、心の隙間を埋めてもらえることを願っています。この世界には音楽や映画によって埋められる何かがあると信じています。

池松壮亮が「ゴッドファーザー 愛のテーマ」演奏!『白鍵と黒鍵の間に』特報 » 動画の詳細
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