山田裕貴「一回、地の底に行った」“同世代”と比較した暗黒期
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-&-決戦-』に出演する山田裕貴が、活躍する同世代に悔しい思いを抱えた過去、そして現在の演技に対する思いなどを語った。
前作『東京リベンジャーズ』(2021)は、山田をはじめ、北村匠海、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、真栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮といった豪華な若手キャストが集結し、最終興行収入45億円と大ヒットを記録した。「東京卍會(トーマン)」のナンバー2・ドラケン役の山田の熱演も大きな話題となった。
前作に続き、プロデューサーを務めた岡田翔太は、「この若い世代の代表作をつくりたいという思いでやった」という。この言葉に、現在32歳の山田は、「僕、永山(絢斗)さんいなかったら一番年上なんで。みんなのちょい上だから『若手ですね』と言われてしまうのも恥ずかしいですけど」と笑い、これまで10年以上俳優としてのキャリアを重ねてきたからこそ、「甘いのかもしれないけれど、戦ってきた感があるんです。だから『まだ若手って言われるんだ』というところもある」と複雑な胸中を明かす。
また、“同世代”の俳優について「僕よりちょっと年下の子たちが主演をやっているときに、自分は脇で……ということが多かったから、悔しいとか思いすぎて。多分一回、地の底に行ったんです」と苦い思いをしてきたが、「でも……やっぱり比較するのも意味ないなと。自分には自分の時間があるだろう、という風に思えばいいやって。20代中盤ぐらいから、少しずつ自分の中で溜まっていた悔しさだったり、嫉妬や妬みみたいなものが取れていき、ようやく今、本当にフラットに『みんなすごいな』って思えます」と率直な思いを述べる。
「同世代の子や少し年下の子を『すごいな』と思う時間が長かったから、今はもう、みんなで楽しくやりたいなって。それが一番伸び伸びできる。お芝居を合わせあう、セッションを楽しむ、そういうスタンスで臨んでます」と真っすぐ前を見据えて語る山田の姿からは、いまが充実した日々であることがうかがえる。
ちなみに、前作では多くの観客がドラケンに魅了されたが、山田にとって、ドラケンのように「人を惹き付ける人」「求心力のある人」とはどんな人なのだろうか。「人を惹き付けたい、って思ってない人じゃないですか(笑)」と山田は答えつつ、少し間を置き「『なにか起こしそうだな』と思える人。悪いことじゃなくて、『この人はなにかやり遂げそうだな』みたいなオーラを持っている人だと思います」と付け加えていた。
人気コミック「東京卍リベンジャーズ」を原作とする本作は、人生にリベンジするため過去に戻るたびに成長を遂げていく主人公タケミチ(北村)と、共に力を合わせ立ち向かう熱い仲間たちとの絆を描く。(編集部・梅山富美子)
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』は4月21日公開
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は6月30日公開