坂本龍一さん追悼『戦場のメリークリスマス』4K修復版を期間限定再上映

　先月28日に71歳で亡くなった音楽家・坂本龍一さんの追悼ロードショーとして、坂本さんがメインキャストを務め、音楽を担当した映画『戦場のメリークリスマス』の4K修復版が、5月26日から期間限定で再上映されることが決定した。

　『戦場のメリークリスマス 4K修復版』の上映は、大島渚監督作品の国立機関収蔵を受けて、最後の大規模ロードショーとして企画されたもの。配給会社アンプラグドの配給上映権は3月31日をもって終了したが、坂本さんの訃報を受けて、全国の映画館やファンから追悼上映を希望する問合せが殺到、特別に大島渚プロダクションの依頼と坂本さんの事務所の協力を受けて、追悼ロードショーが決定した。

　ジャワ島の日本軍捕虜収容所を舞台にした異色の戦争映画となる本作には、デヴィッド・ボウイさん、ビートたけしさん、内田裕也さんなどが出演。坂本さんは、ボウイさん扮するジャック・セリアズ少佐の凛とした美しさと気高い生き様に次第に惹かれていくヨノイ大尉を演じた。世界的な音楽家である坂本さんが、初めて映画音楽に携わった作品でもあり、名曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」をはじめとする劇中曲を手掛けている。

　2021年に『4K修復版』の上映が始まった際は、鮮やかなピンクのポスタービジュアルが作成され、今年1月から3月末まで実施されたリベンジ上映では、そのビジュアルを黒に一新。今回の追悼ロードショーでは白バージョンが作成された。（編集部・入倉功一）

『戦場のメリークリスマス 4K修復版』は5月26日より新宿ピカデリーほか全国順次期間限定公開