広瀬すずの相手役に抜てき!16歳の大西利空に注目
映画『水は海に向かって流れる』(6月9日公開)から、広瀬すず演じる榊千紗の相手役に抜てきされた大西利空に注目したい。
【画像】約400人の中からオーディションで抜てきされた大西利空
本作は、26歳のOL・榊さんと高校生の直達を中心に、クセ者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いく田島列島の同名漫画の映画化したもの。主人公・榊さん(広瀬)は、感情を表に出さないクールなオトナ女子で、過去のあるできごとから「恋愛はしない」と宣言。そんな榊さんに淡い想いを寄せるのが、高校生の直達だ。
約400人の中からオーディションで直達役に抜てきされたのは、16歳(撮影時は15歳)にして芸歴15年というベテランの大西。幼少期からキャリアをスタートさせ、『3月のライオン』シリーズ、『キングダム』の主人公の幼少期、『るろうに剣心』シリーズの明神弥彦役など大ヒット作にも多数出演してきた期待の俳優だ。
大西は長いキャリアを持っているが、本作の前田哲監督は「親しみやすく飄々としていて、初々しさがある。利空くんの中に最初から直達が同居しているようでした」と太鼓判を押すように、大西自身が持っているものが直達のキャラクターに近かったというのが起用理由のひとつだったという。
そんな大西が、今までのキャリアの中では経験したことのない大きな壁にぶつかったシーンが、榊さんに対峙し感情を爆発させ涙を流す場面。納得のいく演技ができず、撮影は当初よりも延び2日間に及んだ。思うように演じられない自分自身に対する不甲斐なさもあいまって、2日目に大西は本気の涙を流し熱のこもった納得のいく演技を披露。撮影スタッフも感極まって、直達、榊さん、スタッフもみんなが泣いていたという。
広瀬は、大西について「榊さんが直達に感じているような、安心感が日に日に増していきました。撮影中に、どんどんキラキラしていって、そのエネルギーに吸い取られそうでした」と10歳年下の特別な関係の相手役を担った大西の存在感を称賛する。
また、公開された場面写真では、直達が、榊さんと中華料理店で直達と友だちのように腕相撲している様子や、クラスメイトの楓(當真あみ)との緊張感の漂うランチライム、シェアハウスの飼い猫・ムーちゃんを大切そうに抱える姿や、髪を乱し何やら必死な様子でどこかに視線を送る表情も見ることができる。(編集部・梅山富美子)