「犬神家の一族」冒頭の凄惨シーンから話題沸騰!松子役・大竹しのぶに絶賛相次ぐ
吉岡秀隆が名探偵・金田一耕助を演じるドラマ「犬神家の一族」(BSプレミアム、BS4Kで夜9時~10時30分)の前編が22日に放送され、冒頭の戦地での凄惨な描写やスタイリッシュなオープニング映像、そしてキーパーソン・松子を演じる大竹しのぶの演技などが話題を呼び、タイトルがTwitter上位にトレンド入りする反響を呼んだ(※一部ネタバレあり)。
これまで度々映像化されてきた横溝正史のミステリー小説を原作に、名探偵・金田一耕助が財閥・犬神家で起きる奇怪な連続殺人事件に挑むさまを追う本作。金田一を、NHK版金田一シリーズ「悪魔が来りて笛を吹く」(2018)、「八つ墓村」(2019)に続いて吉岡秀隆が演じ、監督を大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でチーフ演出を務めた吉田照幸、脚本をドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズの小林靖子が担当する。
~以下、ネタバレ含みます~
冒頭は、金子大地演じる犬神佐清の戦場での地獄のような場面からスタート。特に目を引いたのが、自身の傷に湧いた蛆虫を食すほどの極限状況に置かれた兵士たちの様子。佐清が母・松子との写真を仲間の兵士に見せる場面があった。そこから切り替わったオープニング映像は、犬神家の家宝・斧琴菊(よきこときく)から始まるもので、作品を象徴する人物や場面、アイテムなどをちりばめたスタイリッシュな映像に「かっこいい」と歓喜の声で沸いていた。
物語は、弁護士の若林より「犬神家に恐ろしいことが起きる」という手紙をもらった金田一(吉岡)が犬神家に向かおうとするところから始まる。下宿の女将(倍賞美津子)が放った「あんたが行くと何かが起きる。気を付けなよ」の言葉から不吉な予感がプンプン漂っていたが、早々に若林が毒殺。佐兵衛の遺言において台風の目となる珠世(古川琴音)の乗ったボートに穴があけられていたりと不穏な出来事が連発。マスクをはぎとり戦場で大けがを負った顔をさらす佐清や、菊人形の“生首ごろり”など期待が寄せられていたショッキングシーンがSNSをにぎわせた。
キャラクターの中でSNSで多く名が上がっていたのが、珠世の“番犬”と言われる猿蔵(芹澤興人)、犬神家の長女・松子ら。松子の琴の師匠もチラリと登場し、ざわついていた。なかでも大竹演じる凄みを称えた松子に絶賛が相次ぎ、息子・佐清の生還を喜びながらもニセモノではないのかという疑念に揺れる心情や、「飴玉一つもらったことがない」という父・佐兵衛への憎しみを覗かせる巧みな表現力が注目を浴びた。(編集部・石井百合子)