ビーストウォーズの感動を再び…『トランスフォーマー/ビースト覚醒』監督が挑む、完璧な実写化【インタビュー】
映画『トランスフォーマー』シリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(8月4日全国公開)のメガホンを取ったスティーヴン・ケイプル・Jr監督がリモートインタビューに応じ、満を持して実写化されるビースト戦士たちや、彼らを率いるオプティマスプライマルについて語った。
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シリーズ7作目となる本作の舞台は、オプティマスプライムたちが地球に来て間もない1994年。あらゆる星を丸呑みにする最強の敵「ユニクロン」の襲来を察知したオートボットは、地球に何百年もの間身を潜めていたビースト戦士たち(マクシマルズ)と手を組み、人類と共に立ち上がる。
ファンの間で最も注目されているのは、日本でも大人気のテレビアニメ「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」(1997)で活躍したキャラクターの実写化だ。ケイプル・Jr監督も当時「ビーストウォーズ」に夢中になっていた一人で、「子供の頃に全部観ました。全て復習する必要がないくらい、内容は今も鮮明に覚えています」と熱く語る。
ビースト戦士たちを実写化するにあたり、ケイプル・Jr監督が最もこだわったのは「原作に忠実」であることだった。「『ビーストウォーズ』の物語は芸術的でテーマも素晴らしい。悲しいシーンもあれば、楽しい瞬間もあります。映画も同じです。私たちは、もう一度『ビーストウォーズ』当時の感動を観客に届けたい。トランスフォーマーたちに観客が共鳴できるように心がけて製作しています」
日本では“コンボイ”の呼称で親しまれる、ゴリラ型のトランスフォーマー・オプティマスプライマルは「高貴で勇敢なキャラクターです」とケイプル・Jr監督は明かす。「プライマルはジレンマを抱えていて、映画では彼が何者なのか、バックストーリーも描かれます。詳細には語れませんが、映画を観れば、彼がどこから来たのか、目的もわかるはずです」
オプティマスプライマルのサイズ感や戦闘スタイルも、原作アニメの設定に近づけたというケイプル・Jr監督。「モーション・キャプチャーも役に立ちました。トランスフォーム前の姿である、ゴリラのダイナミックな動きを取り入れることができたので、すごくクールな仕上がりになっていると思います」
オートボットとマクシマルズ、二つの勢力が初めて交わる本作。「観客は、本作でフランチャイズの大きさを改めて実感するはずです。両勢力の緊張感ある初対面、そこから築き上げられる関係性にも注目してほしいです」とアピールした。(取材・文:編集部・倉本拓弥)