25年大河ドラマ、主演は横浜流星!NHKドラマ&大河初出演で“江戸のメディア王”蔦屋重三郎演じる
2025年大河ドラマの制作発表会見が27日、NHK放送センターで行われ、タイトルが「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」、主人公・蔦屋重三郎役を横浜流星、脚本を森下佳子が務めることが発表された。横浜は「大河ドラマ初出演で初主演というのは大変光栄。今まで培ってきたものをすべて注ぎ込んで成長していければ」と意気込みを語っていた。2024年夏クランクイン予定。
本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、東洲斎写楽を世に送り出した“江戸のメディア王”蔦屋重三郎を描く物語。脚本を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ10「大奥」などの森下佳子が務める。
昨年の秋、制作統括の藤並英樹チーフ・プロデューサーから出演オファーを受けたという横浜。「NHKさんはバラエティー番組などには出演したことはありましたが、大河ドラマも朝ドラも出たことがない自分に、なんでお話をいただけたんだろうと驚きを隠せませんでした」と率直な胸の内を明かし、「森下さんや藤並さんと話すなかで、少しずつ実感が湧いてきました、いまはこの作品をしっかりと届けないといけないという覚悟を持っています」と現在の心境を述べていた。
また過去に大河ドラマのオーディションを受けたといい、「大河ドラマは、スケールが大きくて歴史ある作品というイメージ。いま放送している『どうする家康』もオーディションを受けさせてもらっていたので、作品は観ています。また先日まで舞台『巌流島』をやっていたので、役づくりのために(2003年放送の大河ドラマ)『武蔵 MUSASHI』は観ました」と語っていた。
横浜演じる蔦屋重三郎は、18世紀半ば、人口100万人を超え、世界有数の大都市へと発展した江戸の街の郊外・吉原の貧しい庶民の子として生まれた。森下は「横浜さんはとにかくお美しいので、いろいろやりたくなります」と横顔を見つめると「場所が吉原だったりするので、女性ものの着物を着せてみたいような気もします」と想像力が掻き立てられる俳優であることを明かす。
森下や藤並と話していくなか、横浜は「僕が個人的に思ったことは、エンタメの必要性」と述べると「一時期エンタメは必要なのか……という声が上がった時期がありましたが、僕は生きていくために必要だと思っています。蔦重は出版で軌道に乗ったとき、寛政の改革で自由を失いますが、楽しいものを送り出そうと頑張った方。いまの時代にリンクしていると思うし、いま描くべきエンタメの在り方を再確認できる物語になると思います」と作品に対する真摯な思いを吐露していた。(磯部正和)