永山瑛太と岩田剛典が演じる浮気夫に明暗「サイテー」「キュンキュンする」
“レス”状態にある2組の30代夫婦を赤裸々に描き、登場人物たちの言動を巡って賛否話題沸騰のフジテレビ・木曜劇場「あなたがしてくれなくても」(毎週木曜22時~)。4日放送の4話では、永山瑛太と岩田剛典演じる夫の言動に対する反応が真っ二つに分かれる事態となった(※ネタバレあり。4話の詳細に触れています)。
30代~40代の女性に反響を呼んだハルノ晴の累計部数830万部(電子+紙)の同名コミックを原作に、吉野みち(奈緒)&陽一(永山瑛太)と、新名楓(田中みな実)&誠(岩田剛典)、2組のレスの夫婦のすれ違いを描く本作。4話では、それぞれ夫、妻に背を向け続けられてきた者同士、慰め合っていたみちと誠が互いに思いを寄せるようになり、社員旅行先で一層距離を縮めていくさまが描かれた。
~以下ネタバレ含みます~
陽一と誠は共に浮気しているが、視聴者の両者への反応はかなり異なるもの。陽一は同じ職場の結衣花(さとうほなみ)と肉体関係をもっているが愛はない。結衣花と関係をもった罪悪感からみちに優しく接するようになった“わかりやすい”行動のほか、特に非難を浴びているのがデリカシーに欠ける発言。陽一は結衣花との関係をなかったことにしたいようで、それを本人にストレートに伝えたことから「サイテー」「なかったことにってなに?」「クズい」「ダメな奴」「初めからしなきゃいいじゃん」など厳しい意見が相次いだ。極めつけは、結衣花に「SNSでうちの嫁と連絡をとったりしていないか」と確認する場面。また、陽一のスマートフォンの画面が割れたままの状態であることに着目する声もあり、それが本人をあらわしているという見方もある。
かたや誠はみちとキス止まりだが、妻・楓とはもはや「たった3分(一緒にいるの)が耐えられなかった」というほどギクシャクしており、気持ちは完全にみちに向いている。冒頭、風邪を引いたみちのもとへ“看病セット”を買い込んで駆け付けようとするもギリギリで思いとどまる姿や、エレベーター内でみちとこっそり指を絡ませるシーンでは「切ない」「キュンキュンする」「ドキドキする」と色めき立っていた。また、社員旅行先でみちと“未遂”に終わったのち、「もうあなたに指一本触れないと約束するからそばにいてほしい」と懇願するシーンでは「そばにいるだけなんて無理!」「本気なパターン」「可哀そう…」と同情が寄せられていた。
なお、冒頭で陽一と誠が風邪で寝込んだみちのもとに向かう場面では「鉢合わせか!」「修羅場か」と視聴者をハラハラさせていたが、誠が向かう展開はドラマオリジナル。社員旅行での一夜も、みちが自室に誠を迎え入れるところは同じだが、星を観る目的や誠がオリオン座にまつわる悲恋をみちに語る場面はオリジナルとなっている。(編集部・石井百合子)