驚異の肉体改造!「サンクチュアリ -聖域-」力士役がスゴすぎた
大相撲を題材にしたNetflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」(全8話)で、力士役の俳優陣が驚異の肉体改造を行った。
【画像】 まるで本物の力士!「サンクチュアリ -聖域-」場面カット
本作の主人公は、カネのためだけで大相撲に一切興味ナシな力士・猿桜(一ノ瀬ワタル)。やる気もなく稽古もサボり気味、先輩には盾突きまくり……と手が付けられない猿桜だったが、徐々に大相撲にのめり込んでいく。
本作の制作チームは、劇中でキャストたちを本物の力士に見せるためには120kg以上の体重が必要と考えたそうだ。そこで、ハリウッドで肉体改造を専門的に扱う Enix Lifestyle 社に相談。健康状態をモニタリングしながら体重を増やすとして、1年かけて40kgまでなら健康に配慮して体重を増やすことが可能だということで、キャスティングの条件が「1年間をこの作品の準備に費やすことができる、体重80kg以上の男性」になった。
オーディションの対象となったのは、比較的身体の大きな俳優、芸人、元アスリートなど。一次オーディションで残った人たちは全員、専門医や栄養士の指導のもとで体重を増やし、相撲の稽古に参加。さらに、体重増加と肉体づくりが必須のため、隔週で血液検査が行われ、健康上のリスクを最小限に留める措置が導入された。
約半年後の二次オーディションが行われた時には、キャスト候補者は目覚ましい成長を遂げた。なお、出演が決定してない段階だったが一次オーディションの通過者は、肉体づくりも作品づくりの一部として考慮され、出演料が支払われるという異例の対応も。
さらに、二回のオーディションを勝ち残ったキャスト陣は、撮影開始までの半年間さらに身体を鍛え上げた。猿将部屋のセットが建てられた東宝スタジオには、力士役のキャストのためにジムが併設され、トレーニングや撮影後に体を休ませるための仮設プールが持ち込まれるなど、撮影現場は完全にアスリート仕様だったという。
また、クランクアップの後は、力士役のキャストのための「減量プログラム」が作られ、ケアがなされた。あくまでも健康を損なうことなくプロジェクトの幕を引くために、手厚いサポートのために予算が割くことは制作陣にとっての大きな責任だったという。(編集部・梅山富美子)