八木勇征が『美しい彼』清居役から受けた影響
FANTASTICSの八木勇征が9日に行われた『劇場版 美しい彼～eternal～』の大ヒット御礼舞台挨拶で、ハマり役となった清居役に関する質問が観客から寄せられ、「清居の真っ直ぐな“好き”という気持ちが、曲を歌う時にはとても活きているなと思うことは多々あります」と語った。
映画化もされた『流浪の月』や最新作「汝、星のごとく」などの凪良ゆうによる恋愛小説を、2シーズンにわたってドラマ化した「美しい彼」の続編となる本作。無口で根暗な“ぼっち”平良（萩原利久）と、周囲を惹きつけるカリスマ“キング”清居（八木勇征）、スクールカーストの底辺と頂点にいた2人の恋を描くストーリーで、劇場版では大学卒業を控え人気カメラマンのアシスタントとして働き始めた平良と、俳優として活躍の場を拡げる清居の“その後”が描かれた。4月7日に全国154館で封切られてから一か月で興行収入 4.7億円、観客動員数33万人を突破。先日池袋で実施された「発声＆SNS投稿OK」応援上映はチケットが即日完売するなど“ひらきよ旋風”が巻き起こっている。
映画の大ヒットを受け、萩原利久が登壇した先月のイベントに引き続き、2回目の開催となった今回は「清居編」と題して八木勇征が登壇。「40回以上観た」という熱烈な“美彼”ファンも来場し、八木を驚かせていた。
FANTASTICSのボーカルとして音楽活動もしている八木だが、観客から「清居を演じたことで、歌うことに影響した部分はありますか？ 歌手活動が清居を演じる上で役だったことは？」と質問が飛ぶと、「清居の真っ直ぐな“好き”という気持ちが、曲を歌う時にはとても活きているなと思うことは多々あります。清居はいつも自信を持って、どんなことにもひたむきに諦めず、めげない、曲げない部分があった。何回もトライしていく強い気持ちは僕がアーティストとして活動をしていく中で活きていると思います」と回答。
さらに「ドラマのシーズン1の神社で、清居が平良からもらったスポーツドリンクを飲み干すシーンはワンカットで撮ったんでしょうか？」とのコアな質問も。八木は「ワンカットではないです。でも、何回も飲んだのでタポタポになっていましたね（笑）。タポタポのまま撮影は続いていました……」と苦笑いしていた。
終盤には、6日に26歳の誕生日を迎えた八木にサプライズとして特大ケーキが贈られ、観客のバースデーソング合唱に感激しきりだった。（石川友里恵）