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『キャプテン・マーベル』ブリー・ラーソン、ジョニー・デップの復帰作を観るかどうか聞かれ困惑

第76回カンヌ国際映画祭

審査員で初カンヌのブリー・ラーソン
審査員で初カンヌのブリー・ラーソン - Marc Piasecki / FilmMagic / Getty Images

 映画『キャプテン・マーベル』『ルーム』などのブリー・ラーソンが現地時間16日、第76回カンヌ国際映画祭で審査員会見に出席し、ジョニー・デップが出演する今年のカンヌのオープニング作品『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)/ Jeanne du Barry』を観るかどうか聞かれて困惑の表情を見せた。

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 ジョニーのカムバック作として話題の同作は、『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』などがカンヌで上映されてきたフランス人監督マイウェンによる歴史ドラマ。貧しい家庭に生まれながらも、その知性と魅力で権力の座に上り詰めていくデュ・バリー夫人にマイウェン自身がふんし、彼女の虜となるフランス国王ルイ15世をジョニーが演じた。オープニング作品として、カンヌでのワールドプレミア上映を控えている。

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 元妻アンバー・ハードとの泥沼離婚劇ではDV疑惑が出てイメージに傷がついたジョニーにとって、同作は『MINAMATA-ミナマタ-』(2020)以来3年ぶりの実写映画出演作。イギリスではDV疑惑を報じた The Sun 紙に対する名誉毀損訴訟で敗訴し、仕事を失ったジョニーだが、昨年6月、アンバーを名誉棄損で訴えたアメリカの裁判では勝訴し、本格復帰の土壌が整っていた。

 『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)』はコンペ外の作品のため、コンペティション部門の審査員であるブリーが観る必要はないが、会見では一部で物議を醸している同作を観る予定かどうか、ブリーに質問が飛んだ。ブリーは「わたしに聞いているんですか? ごめんなさい、なぜわたしに聞くのか理解できません」と困惑。女性ヒーロー、キャプテン・マーベルとして女性差別的なファンに対処し、セクハラや男女差別撲滅を訴える「#MeToo」や「Time's Up」運動でも積極的に声を上げてきたからこそ、と説明されると、「もしわたしが観ることになれば、きっとわかると思います。観たとして、どう感じるかはわかりません」と言葉少なに語った。(編集部・市川遥)

第76回カンヌ国際映画祭は現地時間27日まで開催

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