ジョニー・デップの復帰作でカンヌ映画祭が開幕!ファン大歓声
第76回カンヌ国際映画祭
現地時間16日、第76回カンヌ国際映画祭が開幕し、ジョニー・デップがフランス国王ルイ15世を演じたオープニング作品『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)/ Jeanne du Barry』が上映された。元妻アンバー・ハードとの泥沼離婚劇により演技から遠ざからざるを得なかったジョニーにとって、同作は『MINAMATA-ミナマタ-』以来3年ぶりの実写映画出演作。ジョニーがレッドカーペットに姿を現すや、彼を一目見ようと詰め掛けたファンたちから一斉に「ジョニー! ジョニー!」と大歓声が上がった。
本作は『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』などがカンヌに選出されてきたフランス人監督マイウェンが、初めて挑んだ歴史ものだ。貧しい家庭に生まれながらも、その知的向上心と元来の魅力でルイ15世の“お気に入り”にまで上り詰めるデュ・バリー夫人の驚くべき旅路を描いた。もともとフランス語の素養はあったジョニーだが、発音の特訓を行った上でかのフランス国王を演じ切った。ジョニーらしいチャーミングさは健在で、ルイ15世がとても魅力的な存在になっている。
ジョニーは主演も務めたマイウェン監督と手を取り合って、劇場入り。満員の観客からスタンディングオベーションを贈られ、ウインクをしてそれに応えていた。なお、本作の撮影はそのほとんどが実際のヴェルサイユ宮殿で行われており、豪華絢爛な美しさや、宮殿での不思議なしきたりや王のルーティーンも見どころといえる。
DV疑惑によるイメージダウンで仕事を失ったジョニーだが、昨年6月、元妻アンバーを名誉棄損で訴えたアメリカの裁判で勝訴したことにより風向きが変わった。復帰作となる『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)』を皮切りに、再び輝くことができるだろうか。(編集部・市川遥)
第76回カンヌ国際映画祭は現地時間27日まで開催