『怪物』安藤サクラ、美しい背中見せワンピースでカンヌ撮影会に
第76回カンヌ国際映画祭
現地時間18日、第76回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出されている是枝裕和監督作『怪物』のフォトコール(報道用撮影会)と公式会見が行われ、是枝監督、安藤サクラ、永山瑛太、子役の黒川想矢と柊木陽太、脚本の坂元裕二が出席した。安藤は背中が大きくあいたワンピースを美しく着こなし、多くのフラッシュを浴びた。
前日の公式上映には爽やかなシャネルの白のドレスで出席していた安藤は、この日は同じくシャネルのブラック系のワンピースを着用。大きなネックレスと指輪をエレガントに合わせ、チャーミングな魅力を振りまいた。
その後行われた公式会見では、海外の記者から質問を受けた安藤。カンヌで最高賞パルムドールに輝いた『万引き家族』(2018)での演技もあらためて賞賛された上で、それに続く是枝監督とのタッグについて聞かれると、「監督から時間がたたないうちにお声掛けいただけるとは思ってもいなかったので、すごくうれしかった一方で、もう一度監督の元に戻るのは自分にはまだ早いのでは? という不安も抱えていました」と打ち明ける。
しかし、すぐに再タッグが組めたからこその気付きもあったのだという。「監督の現場は、そこにいる全てのスタッフ・キャストを尊重し、みんなが同じ目線で意見を交わし合って、作品に関わることを心から楽しみながら、志を持ち、ストレスなくいられる場所なんです。だからこそ、本番中はものすごく研ぎ澄まされたみんなの集中力で、新しいものが必ず生まれていきます」と明かす。「その監督の現場にそんなに時間を空けることなく戻れたことで、より一層、監督が作る撮影現場にある信頼関係というものに気付かされました。わたしは2度目だからこそ……」まで言葉にするも、突然「うまく言えない!(笑)」とギブアップした安藤。「(とにかく)楽しかったです!」と明るく簡潔に締めて、場を盛り上げていた。
受賞結果は映画祭最終日の現地時間27日に発表される。(編集部・市川遥)
映画『怪物』は6月2日より全国公開