「どうする家康」信玄役・阿部寛、眞栄田郷敦と初共演で「父親役ができて嬉しい」
大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合・よる8時~ほか)で武田信玄を演じた阿部寛が、道半ばにして倒れた信玄について、その息子・勝頼を演じた眞栄田郷敦との共演についてコメントを寄せた(※ネタバレあり。第19回の詳細に触れています)。
松本潤演じる徳川家康の生涯を、「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの人気脚本家・古沢良太が描く本作。阿部演じる甲斐・信濃国主・大名の武田信玄は、戦国時代に圧倒的な強さを見せた武将。若かりし家康に多大な影響を与えていく存在として描かれた。阿部にとって大河ドラマは2009年の「天地人」以来、14年ぶり。
~以下ネタバレを含みます~
前話・第18回「真・三方ヶ原合戦」では、「三方ヶ原の戦い」で織田・徳川軍と武田軍が激突。武田軍が圧勝するさまが描かれたが、ラストは武田側に異変が起き、家康らが動揺するところで幕を閉じた。第19回「お手付きしてどうする!」のPR動画では、信玄が「黄泉にて見守る……」と死を示唆するセリフが挿入されていた。
阿部は、冒頭の信濃の山道でのラストシーンを「道半ばにして倒れますが、やれるところまでやり切った圧倒的な生き様を、気負うことなく表現したいと思い、やらせて頂きました」と述懐。
信玄は、息子・武田四郎勝頼に「わしの真似をするな。そなたの世を作れ。そなたの器量はわしをはるかにしのぐ。そなたはわしのすべてを注ぎ込んだ至高の逸材じゃ」と言い残した。阿部は勝頼を演じた眞栄田に「初共演でしたが、彼はすごく気持ちの良い人です。お父さん(千葉真一)ともお仕事でご一緒したことがあるので、そういう意味でも今回父親役ができることは嬉しく思っていました。勝頼は信玄亡き後も、その遺志を継いでいくわけですが、それが彼の芝居からもにじみ出ていましたし、セリフのキレも良いです。それはお芝居というよりも、眞栄田さん自身が持っている本質的なものだと思います。まっすぐで潔く、武田の精神が乗り移っているかのような方だなと思いました」と賛辞の言葉を贈った。(編集部・石井百合子)