中年クィア男性の西部劇!イーサン・ホーク&ペドロ・パスカルが元恋人を演じた話題の短編がお披露目
第76回カンヌ国際映画祭
第76回カンヌ国際映画祭で『ペイン・アンド・グローリー』などで知られるスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の短編西部劇『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(原題) / Strange Way of Life』がお披露目された。映画『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークとドラマ「マンダロリアン」のペドロ・パスカルが元恋人同士にふんした話題作だ。
【動画】イーサン&ペドロが25年ぶりに再会した運命の恋人同士に!『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(原題)』予告編
舞台は1910年のアメリカ西部。若き日に雇われガンマンとして共に働いて深い関係になったジェイク(イーサン)とシルバ(ペドロ)。今は保安官となり、ある殺人事件を追うジェイクのもとに、シルバが25年ぶりに現れ一夜を過ごすが……。ファッションブランドのサン・ローランが製作を務め、全ての衣装を担当。アルモドバル監督らしい鮮やかで洒落たビジュアルと中年クィア男性のラブストーリー、そして西部劇が融合した31分の作品となっている。
脚本も手掛けたアルモドバル監督は「わたしの最初の意図は、西部劇というジャンルでは伝統的に沈黙させられ続けてきた、二人の中年クィア男性に声を与えることだった」とコメント。
アン・リー監督作『ブロークバック・マウンテン』(2005)への“アンサー映画”という側面もあるといい、The New York Time には「『ブロークバック・マウンテン』ではジェイク・ギレンホールのキャタクターが、ヒース・レジャーのキャラクターに『一緒にどこかへ行って、牧場をやろう』と言うが、ヒースは『二人の男が西部にいて何ができるんだ』と答える。多くの意味で、わたしの映画はその問いに答えるものになっていると感じている」と語っている。(編集部・市川遥)
第76回カンヌ国際映画祭は現地時間27日まで開催