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カンヌで2冠!『怪物』で是枝監督が見いだした二人の新星、名シーン公開

カンヌで2冠!是枝裕和監督『怪物』黒川想矢&柊木陽太、秘密基地の本編映像 » 動画の詳細

 第76回カンヌ国際映画祭で坂元裕二が脚本賞を受賞し、独立部門「クィア・パルム賞」と合わせて二冠を達成した是枝裕和監督の新作『怪物』(6月2日)から、物語の核を担う黒川想矢柊木陽太が演じる子供たちを捉えた本編映像が公開された。

【動画】『怪物』黒川想矢&柊木陽太、秘密基地の名シーン

 『誰も知らない』『奇跡』『万引き家族』などで名子役を見いだしてきた是枝監督が、映画『花束みたいな恋をした』やドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などの人気脚本家・坂元裕二、『ラストエンペラー』『レヴェナント:蘇えりし者』などの坂本龍一と組んだ本作。物語の舞台となるのは大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きた。それはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に大人や社会、メディアを巻き込んで大事になり、ある嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す。

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 公開されたのは、小学5年生の麦野湊(黒川想矢)と星川依里(柊木陽太)の日常を捉えたもの。道中に咲く花の名前を唱えながら歩く依里に「お母さんが、男の子は花の名前知らない方がモテるって」と言い放つ湊。依里はそんな湊の発言を気に留めない様子で、暗いトンネルへ。対して、トンネルの手前で思わず立ち止まる湊。余裕の表情でうなり笛を鳴らしながら「暗いの怖がる男はモテないよ」と依里に言われた湊は、トンネルで待つ依里に駆け寄る。

 スマホのライトを頼りに暗いトンネルを抜けた先にあったのは廃線跡。廃車となった電車の車両は二人の秘密基地となり、子供らしい遊びではしゃぐ様子が見られる。

 湊と依里のキャラクター、そして演じる黒川と柊木の表現方法の違いが垣間見える本映像。オーディションで選出された二人は、それぞれドラマなどの出演経験はあるものの共に本作がスクリーンデビュー作となる。二人の演技について是枝監督は「黒川くんは非常に繊細で、役柄への感情的なアプローチから入るタイプ。一方の柊木くんは、頭の中で写真を撮るようにして台詞を覚えるらしく、状況が変わっても同じようにお芝居ができる。全然違うタイプのふたりでしたが、うまい組み合わせになりましたね」とそれぞれの演技へのアプローチ方法の違いを明かした。また、「現場では、ふたりがお互いをどうとらえているのか、それが自然に出るような環境作りだけを考えました、ふたりが上手だったので」と若き才能を称賛している。(編集部・石井百合子)

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