市川新之助、美しき王子役でアニメ声優初挑戦
歌舞伎俳優・市川海老蔵の長男で、歌舞伎俳優の八代目・市川新之助が、フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作『古の王子と3つの花』(7月21日公開)で声優に初挑戦し、王子役を務めることが明らかになった。
映画『古の王子と3つの花』は、『キリクと魔女』や『ディリリとパリの時間旅行』などで知られるオスロ監督が、異なる都市と時代に生きる3人の王子が自らの人生を切り開いていくさまを描いたアニメーション映画。古代エジプト・クシュ王国の王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオとなる物語『ファラオ』、理不尽な城主である父に叛逆した中世フランスの王子の物語『美しき野生児』、千夜一夜物語に想をとった、イスタンブールが舞台の豪華絢爛な美味しい物語『バラの王女と揚げ菓子の王子』の3つのストーリーで構成される。
新之助が声を演じるのは、中世のフランス・オーヴェルニュ地方を舞台にした第2話の『美しき野生児』で、酷薄な城主である父親から地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放される王子役。数年後に美しき野生児として城主に立ち向かう。演じるにあたり、新之助は「今回初めて声のお仕事に挑戦させていただきます。声だけでしっかりと作品の世界が表現できるように一生懸命に勤めます」と意気込みを語っている。なお、収録には来日が決定しているオスロ監督による直接演出が行われる予定だ。(高橋理久)