実写版『リトル・マーメイド』新しく加わったオリジナル3曲って?
ディズニー実写版『リトル・マーメイド』(公開中)には、おなじみの名曲とともに3曲のオリジナル曲が登場する。
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アンデルセン童話「人魚姫」をディズニーがアニメ化した『リトル・マーメイド』の実写版となる本作。ロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、アリエル役のハリー・ベイリーのほか、メリッサ・マッカーシー、ジョナ・ハウアー=キング、ハビエル・バルデムらが出演する。音楽を手掛けたのは、アニメーション版でアカデミー賞のオリジナル作曲賞とオリジナル主題歌賞を受賞した大御所アラン・メンケン。そしてトニー賞11部門に輝いた、ミュージカル「ハミルトン」で脚本、作詞、作曲、主演を務めたリン=マヌエル・ミランダがタッグを組んだ。
1曲目はエリックが歌う「まだ見ぬ世界へ」。アニメーション版でエリックは歌っていないため、非常に貴重な歌といえる。メンケンは「彼が海に魅了されているのと同じように、アリエルの声にも魅了される。見つけることのできないあの娘に魅了されるのです」と曲に込められたエリックの心情について明かした。ミランダも「あの歌声をもう一度聞くまで、あの歌声の持ち主にもう一度会うまで、彼はあきらめずに探し続ける。そういう真の若さと愛に由来する信念を持って歌っています」と付け加えた。
2曲目はアリエルが歌う「何もかも初めて」。人間の足を手に入れたアリエルが、初めて陸の世界に触れたシーンで歌う曲で、ハリーは「陸に上がり、新しいいろいろなものを発見しながら歌うのよ。恐れと興奮が入り混じった感覚ね。とても見事な追加曲になっているし、実を言えば、これが私の一番のお気に入りの歌かもしれないわ」と語っている。
3曲目はスカットルが歌う「スカットル・スクープ!!」。マーシャル監督が「楽しくて風変わりな早口ソングを用意したい」という思いから生まれた曲で、スカットルが王国のニュースをラップ調で伝える。マーシャル監督は「オークワフィナのスカットルが最高なのは、彼女はクレイジーでユニークなエネルギーをあのキャラクターに注いでいるからです。この歌は物語上の重要な情報も伝えています。良い歌というのは、そうあるべきだと私は思います。この歌がなければ物語は機能しませんよ」とその仕上がりに大満足の様子だ。
製作総指揮のジェフ・シルヴァーは「アニメーション映画を実写版として再解釈する作品を作る場合、ノスタルジーとフレッシュさが必要です。アランが名作古典でリンがフレッシュです。この二人が組み合わさることで、これまで誰も観たことがない(もしくは聴いたことがない)ものが生まれます」と2人のコラボレーションから生まれる効果を絶賛している。メンケンとミランダは、アニメ版の中でも名曲の一つとして知られる「パート・オブ・ユア・ワールド」もリメイクしている。(今井優)