神木隆之介&浅野忠信「刑事ゆがみ」コンビに期待!今度は時代劇
浅田次郎の時代小説を神木隆之介主演で実写映画化する『大名倒産』(6月23日公開)。神木演じる命を懸けたミッションに臨む藩主の奮闘を描く本作で、その教育係を演じるのが浅野忠信。神木と浅野と言えば、2017年にフジテレビ系で放送されたドラマ「刑事ゆがみ」の名コンビで知られるが、本作でもまた二人のクスリとさせる掛け合いが見られそうだ。
『大名倒産』は、ひょんなことから越後丹生山藩・第十三代藩主となり、庶民から一国の殿様に転じた青年・松平小四郎(神木)が、25万両(現在の価値で100億円)もの借金を抱えた藩の命運を託されるストーリー。監督は、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『老後の資金がありません!』『そして、バトンは渡された』などの前田哲。脚本を、映画『七つの会議』やドラマ「半沢直樹」の丑尾健太郎と、ドラマ「特捜9 season2~4」「下町ロケット」の稲葉一広が共同で手掛けた。
神木と浅野が初めて本格的に共演したのが、浅野にとって民放連ドラ初主演となった「刑事ゆがみ」。「弁護士のくず」などの井浦秀夫の漫画に基づく刑事バディドラマで、浅野が犯罪者の心を見抜き違法捜査もいとわない天才偏屈刑事・弓神適当(ゆがみ・ゆきまさ)に、神木が弓神に振り回される野心家で腹黒い後輩刑事・羽生虎夫(はにゅう・とらお)を好演。ボケとツッコミのような関係ながら固いきずなで結ばれた弓神&虎夫の名コンビが絶大な人気を博した。
その二人が『大名倒産』では神木が殿様、浅野が仕える側として共演。小四郎が藩主になったのには先代藩主である父・一狐斎(佐藤浩市)の思惑があり、彼は借金の責任を小四郎に押し付け、切腹させようとしていた。100億返済か切腹か。追い詰められた小四郎を支えるのが、幼なじみや兄、家臣たちで、浅野演じる磯貝平八郎(いそがい・へいはちろう)もその一人。真面目過ぎる性格ゆえに、すぐに切腹しようとする癖があり、予告編でも「何か手は……?」と助言を求める小四郎に「切腹の作法をご指南致します」と一言。ほかにも小四郎と平八郎のユーモラスな場面が見られ、本作でも名コンビ誕生を予感させる。
浅野は出演発表時に「神木くんと共演させて頂いたことはありましたが、時代劇での共演は初めてでした。どうやって演じるんだろう? と思うような場面も面白おかしく殿を演じてくれるので、上手いなと思ってずっと見ていました」と神木に賛辞を送っていた。(編集部・石井百合子)