『スパイダーバース』続編、あっと驚くイースターエッグが複数あり！米声優キャストが予告

　映画『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』（6月16日全国公開）米国声優のシャメイク・ムーア（マイルス・モラレス／スパイダーマン役）とヘイリー・スタインフェルド（グウェン・ステイシー／スパイダー・グウェン役）がリモートインタビューに応じ、本作で扱うマルチバースやイースターエッグについて語った。

【動画】続編も複数のイースターエッグあり！『スパイダーバース』声優キャストを直撃

　第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した前作『スパイダーマン：スパイダーバース』は、マルチバースによって別次元のスパイダーマンたちが集結した世界を舞台に、主人公マイルスの試練と成長を描いた。続編では、スパイダーマンの宿命にあらがうことを決断したマイルスが、マルチバース全体を揺るがす危機を引き起こしてしまう。

　物語のカギとなるマルチバースは、『スパイダーバース』をはじめ、実写映画『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』や、複数のマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）作品でも扱われてきた。他次元との行き来が可能になり、これまで叶わなかった夢の共演や、驚きのサプライズが仕掛けられるなど、キャストにとっても新発見の連続だという。

　「マルチバースは鏡のような並行世界で、私はその鏡が別次元へとつながる道だと思っています。夢も似たようなものです。特に『スパイダーバース』やマーベル・シネマティック・ユニバースのマルチバースは、一筋縄ではいきません。画期的な瞬間の一部になれることはとても嬉しいことです」（シャメイク）

　「マルチバースのプロセスは、長い期間かけて構築されるという点でとても面白いものです。そこに飛び込む度、新たな発見や学びを得ることができます。アフレコをしながらリサーチしているような感覚です。キャラクターと共に、人間としても成長できることが素晴らしい。『アクロス・ザ・スパイダーバース』においても、成長につながる部分はたくさんありました」（ヘイリー）

　前作『スパイダーバース』では、スパイダーマンに関する豊富なイースターエッグも話題となった。シャメイクは、続編にもイースターエッグが「かなりの数ある」と予告すると、ヘイリーはネタバレを避けながらその衝撃度を明かす。

　「パッと浮かんだ驚きのイースターエッグは3つありますが、どれもネタバレになるので詳しくは話せません。ですが、驚く瞬間は必ず訪れます。映画を観に行った時、あっと驚くような瞬間が何度もありますし、笑ったり泣いたりたくさんの感情が詰まっていて、なにより楽しいんです。特に『スパイダーマン』ファンであれば、そういった感情を実際に体験することになると思います」

　続編は2部作構成となり、後編『スパイダーマン：ビヨンド・ザ・スパイダーバース（原題） / Spider-Man: Beyond the Spider-Verse』（2024年3月29日全米公開）も控えている。マイルスとグウェンの今後は「私たちもよくわからない」というヘイリーだが、シャメイクは「まずは『アクロス・ザ・スパイダーバース』を観てくれ！　マイルスとグウェンが明らかにしてくれるはずだ」とアピールしていた。（取材・文：編集部・倉本拓弥）