あのトム・クルーズを緊張させた『ミッション:インポッシブル』新作のヤバすぎスタント…共演者も戦慄
映画『ミッション:インポッシブル』シリーズでベンジー役を務めているサイモン・ペッグがインタビューに応じ、第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』でトム・クルーズがやった“一番ヤバいスタント”について語った。
【動画】ヤバすぎ…ノルウェーでの超絶スタントのメイキング映像
サイモンが「あれは本当に怖かった」と語るのは、ノルウェー・ヴェストラン地方の最北部ムーレ・オ・ロムスダールの断崖絶壁を舞台に、バイクに乗ったイーサン・ハント(トム)が崖に向かってフルスピードで一直線、超特大ジャンプを決めて真っ逆さまに落下するスタント。トムはこのスタントを何年もかけて計画しており、500回のスカイダイブ、1万3,000回ものモトクロスジャンプという入念なトレーニングの上で挑んだ。
「彼が崖に向かい、端から落ちる……そして僕たちは無線を待たなくてはいけないんだ。“彼のパラシュートがちゃんと開いた”という無線を聞くまで、全然リラックスできないんだよ!」と超絶スタントを目の当たりにした恐怖を明かしたサイモン。「彼が視界から消えてから2、3秒、『トムは大丈夫なの……!?』という時間があるんだ。そして無事が知らされるとみんな、『オー神様ありがとう』となる(笑)。本当に恐ろしかったよ」
サイモンが恐怖を感じたのは、スタント百戦錬磨のトムでさえ、このスタントには緊張していたからなのだという。「彼は勇敢な人だから、ナーバスになっているところをあまり人に見せないんだ。だけど、このスタントではナーバスになっていた。それが僕らにも伝染した。飛行機に乗って、客室乗務員が不安げに見えたらこっちもそうなるでしょ?(笑) そんな感じ。あれは本当にすごかった」
「トムと仕事をするのはいつだって楽しい。たくさんの旅があって、クレイジーなことがあって……いつだって緊張することにもなるけどね。なぜなら彼はものすごいスタントをして、僕たちは待機してそれを目撃することになるから。それは本当に恐ろしいけれど、彼はとてもスウィートな男で、すごく優しく、クルーにも親切。トムという西洋最後の偉大な映画スターと仕事をするというのは、ものすごい特権だ」としみじみ語った。
サイモン演じるベンジーは、第3弾『M:i:III』の初登場時はスパイ組織IMFのオフィスで働くITエンジニアでありながら、その後、実際に現場に出るエージェントへと成長を遂げている。本作、そして続く第8弾『デッドレコニング PART TWO』を連続で撮影するということで、何を要求されても対応できるよう、引き締まった体をキープしつつ、さまざまな格闘トレーニングやスピードボードの操縦訓練に励んだとサイモンは明かす。
ということは、本作ではベンジーのスタントもたくさん観られるということだろうか? 「うーん、今作では少ないかな」と笑ったサイモンは、「今作は“大きなことをやるイーサン”の姿を追うから、ベンジーはコンピューターで彼をサポートする感じだ。ただ、ベンジーもたくさん危険に巻き込まれることになる。ベンジーには成し遂げられないかもしれない……! という瞬間もたくさんある。映画を観て確かめてね(笑)」とアピールしていた。(編集部・市川遥)
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は7月21日より全国公開